先週公開が始まった日本では、映画館に足を運んだ女性たちから絶大な支持を得ている『セックス・アンド・ザ・シティ2』だが、キャリー、サマンサ、シャーロット、ミランダら4人のヒロインが豪華なバカンスを楽しむ地として登場するアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでは本作の上映が危ぶまれているという。UAEは、言うまでもなく人口の大半を敬虔なイスラム教徒が占めている。そんな地においても刺激的な服装に大胆な発言、と本拠地ニューヨークにいるときと少しも変わらないヒロインたちの姿が過激すぎる、というのだ。実は撮影にあたってもアブダビでロケは行わず、アブダビのシーンの大半は遠く離れたモロッコで撮影されたほどだった。世界中で大ヒットした前作ももちろんアブダビでは上映されていない。だが、映画の中でのアブダビは「ドバイに勝るとも劣らない場所」と好意的に扱われているのだし、今後は映画を観て同地を訪れる観光客の数は増えそう。UAE側の思惑はさておき、さらなる繁栄のきっかけになるかもしれない作品なのだ。写真は先日のジャパン・プレミア。