俳優、生田斗真が2月19日(金)、東京・ららぽーと豊洲で行われた初主演映画『人間失格』のプレミアナイトで舞台挨拶に立ち、感極まって涙した。上映後の舞台挨拶で、「上映後の挨拶は初めてですが、みなさん、いかがでしたでしょうか?」と問いかけ。満場の観客から拍手が贈られると、ホッとしたような表情を浮かべ「明日の初日を心待ちにしています」とやや緊張の面持ち。共演の大楠道代から「役者として日を重ねるごとに大きくなる姿を見ていて、最後に素晴らしい役者として存在していました。褒めてあげたい」と絶賛。三田佳子からは「すごく立派な俳優さんの顔をしていて。私もそうでしたが、スタートしたときは真っ白で何も分からない。そこからいろいろな人や作品と出会い変わっていく。斗真くんはいま、まさにそういう状態。これをきっかけに素晴らしい俳優さんになってほしい」と飛躍を期待する言葉。歓声を浴びつつ、ベテラン女優から温かい言葉をかけられた生田さんは、言葉を発しようとして思わず涙。ファンから「がんばって」の声が飛ぶ中、何とか「えっと…幸せです」と気持ちを声にした。その後の写真撮影時には、「ティッシュもらっていいですか」と明るい笑顔。スタッフから借りたハンカチで目と鼻を拭い、凛々しい表情で撮影に臨んでいた。対照的なのが、劇中、鋭い感性ゆえに周囲と折り合わず酒や女に溺れて堕ちていく生田さん演じる主人公・葉蔵に影響を与える6歳年上の悪友の画学生・堀木を演じた伊勢谷友介。「私が“人間失格”であった堀木を演じた伊勢谷です」と切り出し、生田さんを「ほうま」と言い間違えて「オレ、ダメ」と即、反省。モードを切り替えると「ふざけた俺とは裏腹に、素晴らしい映画ができました」と真摯に呼びかけた。生田さんと同じジャニーズ事務所の森田剛は、詩人・中原中也役。「『戦争は何色だ』とか、たまらない台詞を言わせてもらって嬉しかった」、「みなさん、満足げな顔をされていて、嬉しい気持ちでいっぱい」と、下向き加減ではにかみ、「剛くーん」と熱烈な声援を浴びていた。『人間失格』は2月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。