26日にスイスで身柄を拘束されたロマン・ポランスキー監督。米国への身柄引き渡しに徹底抗戦の構えを見せているが、現在ポストプロダクション中の新作『The Ghost』(原題)が今後どんな運命をたどるかにも注目が集まっている。今年2月にベルリンを中心にドイツ、デンマークで撮影された『The Ghost』は、ロバート・ハリスの同名小説の映画化。英国首相だった男性の回想録を書くことになったゴーストライターの男が闇に葬り去られていた陰謀に気づく物語で、元首相をピアース・ブロスナン、ゴーストライターをユアン・マクレガーが演じ、ほかにキム・キャトラルやトム・ウィルキンソンらが出演する。撮影は全て終了し、編集もほぼ終わった状態だが、音声や音楽をはじめとするポスプロ作業はポランスキーがスイスに赴いた時点でまだ作業の途中だった。ポランスキーのエージェントは「ロマンの映画の価値は認められるはず。きちんとした配給元を見つける自信はある」と話している。今月16日、新作『The Men Who Stare At Goats』プロモーションのため、トロント国際映画祭に参加したユアン・マクレガー。© Rex Features/AFLO