“春”という役名がよく似合う。フワッと無垢な笑顔とユーモアで周囲を和ませたかと思えば、こちらの質問に真剣な表情を浮かべ、悩み、ゆっくりと答えを紡ぐ。「掴みどころがない」と言うと語弊があるかもしれないが、どこからが素で、どこからが“俳優”なのか、簡単にこちらに掴ませてくれない。2009年だけで4本の出演作が公開される岡田将生。中でも、当代一の人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説を原作とした『重力ピエロ』は、映画化決定が報じられた当初から、誰が春を演じるのか? どのような作品に仕上がるのか? と世間の期待と注目を集めてきた。果たして岡田さんが春に込めた思いとは——。
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