フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞名誉賞の受賞を翌日に控えた26日、名優ダスティン・ホフマンがフランスの芸術文化勲章の最高位、コマンドゥールを受勲、クリスティーヌ・アルバネル文化大臣より表彰を受けた。緑と白のリボンのついた勲章を首にかけてもらったホフマンは感激のあまり涙ぐんでいたが、「この歳(71歳)になると、天気予報を聞いても泣けるんだ」と照れ隠しのジョークを飛ばしてみせた。「リベラシオン」紙によると、ホフマンは「生涯、この勲章を大切にします。この勲章に私がフランス語を話せるようにする力があればよかったのですが」と前置きしてから、故フランソワ・トリュフォー監督やヌーヴェルヴァーグ、フランス映画に対する愛情について語ったという。現地時間27日夜に開催されるセザール賞授賞式では、これまでの功績を讃える名誉賞を受賞するホフマン。最新作『Last chance for love』(原題)で彼と共演したエマ・トンプソンがプレゼンターとして登場する予定だ。1月に開催されたゴールデン・グローブ賞授賞式に出席した際のダスティン・ホフマン夫妻。© AFLO