ジュード・ロウが5日から開催中のベルリン国際映画祭コンペ部門出品の新作で女装した姿を、監督のサリー・ポッターが自身のブログで公開し、ジュードの俳優としての思い切った決断を讃えた。ポッター監督は1月30日付のブログで、最新作『Rage』(原題)について「テーマの1つは、利益追求のために美を醜く利用すること」と明かした。老いに対する恐怖の植え付けやセレブリティ崇拝のまやかしに対する批判を込めた本作でジュードが演じるのは、スーパーモデルの女性・ミンクス。ポッターはジュードについて「美貌がキャリアの邪魔になる経験もした俳優」であり、そんな彼が「勇気ある決断でスーパーモデルのセレブ役を引き受けてくれた」と絶賛した。公開された写真のジュードは、黒髪のボブスタイルにメイクアップをほどこした姿。『ニキータ』('90)のアンヌ・パリローにどことなく似たボーイッシュな美女に変身している。ポッターは撮影時をふり返り、「不思議なことに、髪を整え、化粧をして、彼が“彼女”になっていくに従って、ジュードの演技はどんどん裸になっていった。自分の弱さをさらけ出そうとする彼の思いの強さがそこにあった」と記している。© Splash/AFLO