ロンドンで舞台出演、オムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』で岩井俊二監督と組むなど、ここしばらく仕事を厳選してきたオーランド・ブルームの久々の長編映画主演作『Sympathy for Delicious』(原題)の撮影がロサンゼルスで始まった。オーランドが演じるのは体が不自由になってしまったDJ。やがて彼は自分に他人の病を癒やす力があることを悟り、同時にロックスターになる夢も追い続ける姿を描くコメディ・ドラマで、役に合わせてオーランドのスタイルも長髪にタトゥー、黒のマニキュアというワイルドなものになっている。この作品は『ブラインドネス』に出演したマーク・ラファロの初監督作品でもある。クランクインは昨年12月を予定していたが、マークの弟が不慮の事故で亡くなり、撮影が延期。その間に当初主演に決まっていたジェームズ・フランコがスケジュールの都合で降板し、先行きが危ぶまれていたが、オーランドが名乗りを上げた。ローラ・リニーがバンドのマネージャーの女性に扮し、脚本のクリストファー・ソーントンがDJ役、マーク・ラファロは修道士役で出演する。『Sympathy for Delicious』撮影現場でのオーランド。© Splash/AFLO