『シカゴ』、『SAYURI』のロブ・マーシャル監督がトニー賞に2度輝いたブロードウェイ・ミュージカルを映画化する『Nine』(原題)に、ケイト・ハドソンが出演することが決まった。フェデリコ・フェリーニ監督の傑作『8 1/2』をモチーフに、仕事に行き詰まった映画監督のグイドと、彼の人生に関わってきた女性たちの物語で、当初主演に予定されていたハビエル・バルデムの降板を受けて、ダニエル・デイ=ルイスがグイドを演じる。ケイトが演じるのはファッション雑誌「VOGUE」の記者・ステファニー。オリジナル版のミュージカルではフィーチャーされていない役だが、映画化にあたってケイトのために新しく歌も作曲されるという。『あの頃ペニー・レインと』でアカデミー賞助演女優賞候補になったハドソンをはじめ、そのほかのキャストもオスカー受賞者や過去に候補となった俳優が勢揃い。デイ=ルイスとマリオン・コティヤールという本年度の主演賞コンビに加えて、降板したキャサリン=ゼタ・ジョーンズに代わるニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ジェニファー・ハドソン、ソフィア・ローレン、ペネロペ・クルスが出演する。昨年11月に始まった脚本家組合ストライキのあおりを受けて、製作スケジュールがずれ込み、キャストの降板が相次いだ『Nine』。危惧されていた全米俳優組合(SAG)のストも回避の見通しが立ち、ようやく来年公開へ向けて始動となりそうだ。© AFLO