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世界の映画館vol.18 ブリュッセル「2か国語の字幕が画面を占領する」

あまりに小さい小便小僧にびっくりし、世界遺産の「グラン=プラス」に集まる日本人観光客の多さにびっくりしながら、ぶらぶら歩いていると、雨がぱらぱら降ってきた。傘は持っていない。どんどん強くなってくる。しかし、ブリュッセルの雨は、ずっと降り続くというイメージはなく、2時間くらい様子を見れば、たいていあがったりする。ちょうどシネコンが目に入ったので雨宿りがてら飛び込むように入った(写真は後日、晴れた日に撮ったものである)。

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どこか六本木ヒルズの映画館に似た雰囲気を持つ、ブリュッセルのシネコン photo:ishiko
どこか六本木ヒルズの映画館に似た雰囲気を持つ、ブリュッセルのシネコン photo:ishiko
  • どこか六本木ヒルズの映画館に似た雰囲気を持つ、ブリュッセルのシネコン photo:ishiko
あまりに小さい小便小僧にびっくりし、世界遺産の「グラン=プラス」に集まる日本人観光客の多さにびっくりしながら、ぶらぶら歩いていると、雨がぱらぱら降ってきた。傘は持っていない。どんどん強くなってくる。しかし、ブリュッセルの雨は、ずっと降り続くというイメージはなく、2時間くらい様子を見れば、たいていあがったりする。ちょうどシネコンが目に入ったので雨宿りがてら飛び込むように入った(写真は後日、晴れた日に撮ったものである)。

せっかくなので、8.4ユーロ(1,300円程度)支払い、キアヌ・リーヴスの新作『Street Kings』(原題)を観ることにした。ちなみに平日の朝イチ、つまり12時頃の上映だと5ユーロで観ることができるようだ。

このシネコンには10館以上の劇場が入っている。この間口から想像するに小さい劇場がたくさんあるのかと思ったら、かなり奥行きが広く、僕が観る一番上の階にある12番の劇場は500名以上入りそうな大きな劇場である。どこか六本木ヒルズの映画館の雰囲気に似ている。指定席ではなく自由席。久しぶりに僕が大好きな一番前の真ん中の席で観ることにした。

吹き替えなのかと思いきや、英語のまま上映される。確かに吹き替えで上映するとしたら、この国の公用語はフランス語もオランダ語(正確にはフラマン語)も使われるので選択に困ってしまうだろう。この国は、言語を巡って対立が続いた国でもある。そのため、街の標示もたいてい2か国語で表記されていることが多い。こうして映画も吹き替えではなく、2か国語の字幕が表示されるというわけである。マレーシアでもそうだったが、2か国語の表記というのはスクリーンの下の方を占領するので、慣れるまで見づらいものである。

それにしても、この2つの言葉、全く違う。「ありがとう」ひとつをとってもフランス語は「メルシー」、オランダ語は「ダンクウ」。どちらの言葉もわからないのに、2つの言葉の字幕ばかりが気になり、ほとんど映画を理解しないまま、終わってしまった。かといって英語もほとんど理解できないんですけどね。

(text/photo:ishiko
《シネマカフェ編集部》
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