シエナ・ミラーが、2005年に『カサノバ』で共演した故ヒース・レジャーとの思い出をイギリスの「Telegraph Magazine」誌で語った。映画のロケ地、ヴェネチアに滞在していたシエナは、撮影中のある晩、大雨の降る中を彼女の母親とヒースと3人で出かけた。「ヒースがサン・マルコ広場の真ん中で走り出したの。私たちは広場を走り回って、そのうち私が転んじゃったの。私たちが滞在先に戻る前にヒースのアパートに寄って、着替えとして乾いたパジャマを貸してくれたのよ」。シエナはそのままパジャマを借りっぱなしにしていたが、昨年11月に彼が家に遊びに来たときに返した。「不眠症に悩んでいたから、このパジャマが助けになれば、と思った」そうだが、それから2か月後、ヒースは帰らぬ人となってしまった。ヒースの死を知ったとき「もう、あの笑っちゃうようなパジャマを見ることもないのかと思うと、すごく悲しかった」と言う。そんなシエナのために、ヒースの父が息子の遺品からそのパジャマを探し出し、彼女に送ってくれた。いまでも彼女は思い出のパジャマにときどき袖を通しているのだろうか。写真は2005年の12月にニューヨークで開催された『カサノバ』のプレミアでのヒース・レジャー(左)、シエナ・ミラーと共演のジェレミー・アイアンズ。© Splash/AFLO