いつの時代も、女性は甘いものに目がないもの。どうしてなのか。美味しいから——というのは当然! でも、見た目の美しさ、可愛さだって、大きな理由です。お菓子の見た目は、味の魅力そのままに、Sweetなものが多いですよね。その魅力、ときには味の上を行くことも。和菓子の繊細さ、ケーキの華やかさは、いつだって見ているだけでワクワク気分にさせてくれます。私が大好きなカップケーキに惹かれるのも、味よりもまずその可愛らしさ。イチゴクリームのピンク。こっくりとしたチョコレートのブラウン。アイシングのミントブルーやレモンイエロー。カラフルな色を組み合わせて生み出されるデザインは、カップケーキの小さな表面をカンバスにしたひとつのアートとも呼べそうです。近頃、日本でも扱うお店が増えていますが、本場はやっぱりアメリカ。日本とは違う美意識を持つアメリカでは、カップケーキのみならず、独創的なケーキの数々がスーパーのベーカリーコーナーでも普通に見つかります。でも、センスの良いお菓子をお望みなら、お店は選ぶべき。『恋とスフレと娘とわたし』に登場する華やかなケーキを担当した「The Cake Divas」なんていかがでしょう。「The Cake Divas」は、L.A.をベースにしたオーダーメイド・デザートの店。1998年、学生時代にベーカリーで働いていたというヴィジュアル・アーティストのジョアンと、ヨーロッパで映画とTV番組の制作を学んだ経験を持つ舞台演出家のリーが設立しました(出会いは映画の試写だったそう!)。そんな2人が作るケーキは、ダイアン・キートン演じるパティシエ、ダフネの作品として登場します。彼女の賑やかさとパワフルさを象徴するかのように、明るい色の組み合わさったオブジェのようなウェディングケーキ、クリーム製の花が並んだバースデイケーキなどに加え、ダフネのトレードマークである水玉模様の巨大ケーキも登場。日本ではちょっとお目にかかれないような、ややどぎついデザインもありますが、どんな味がするんだろうと想像するのは楽しいものです。その様子はさながら、ケーキ図鑑のよう。もっと沢山見ていたいなら、「The Cake Divas」のサイトをのぞくことをお勧めします。時間を忘れてもう、うっとり。腕に自身ありという方は、オフィシャルサイトと、シネマカフェにてケーキのレシピも公開中なので、作ってみてもいいですね。見ているだけでもう幸せ! 美味しいもの多しといえど、そんな幸せをくれるのはお菓子だけでは? もちろん、食べればもっと幸せになれるのだから、やっぱりお菓子は素晴らしい!・The Cake Divas:http://www.cakedivas.com/divas.htm・『恋とスフレと娘と私』公式サイト:http://www.love-souffle.jp/・【シネマカフェ特集】料理と映画の美味しい関係:http://www.cinemacafe.net/special/food/