一匹の魚から始まる悪魔のグローバリゼーション、世界中に衝撃を与えた傑作ドキュメンタリー『ダーウィンの悪夢』が12月23日(土)よりシネマライズにて公開されることが決定した。“ダーウィンの箱庭”と呼ばれるほど豊かな生態系を誇っていたアフリカのヴィクトリア湖。しかし、外来魚ナイルパーチが放流されたことから状況は一変する。一大魚産業が誕生し経済は繁栄。だがカメラは、その陰にある貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレン、環境破壊…グローバル資本主義がもたらす悪夢の連鎖を次々とひも解いて行く。監督のフーベルト・ザウパーは、オーストリア出身のドキュメンタリー作家。本作は2004年ヴェネチア国際映画祭での受賞を皮切りに世界中の映画祭で多数のグランプリを獲得し、2006年アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。ナイルパーチの輸出先は、第一にヨーロッパ、次いで日本。ヨーロッパではあまりの衝撃に賛否両論を巻き起こした問題作が遂に日本に上陸する。