18世紀に実在したプレイボーイ、カサノバ。彼の回顧録を元にした退屈な史劇か…なんて思って作品に臨んだら予想は見事に大ハズレ。いくつもの伏線が最後に収束していく展開は見事だし、華やかでキュートで楽しい恋愛ドラマでした。考えてみれば、監督はあのラッセ・ハルストレム。ただの史劇を撮るわけないんですよね。ヒース・レジャーがカサノバ? という配役はともかく、個性豊かな役者が次々に登場します。個人的にはヴィクトリア役のナタリー・ドーマーに一目惚れ。小悪魔です、彼女ったら。男としてはやはりカサノバの恋愛テクニックを盗みたいところですが、さほど描かれてませんでした、残念。でも、女性を大切に扱う姿は見習わないとね。