この間まで、猛暑が続いていたのがうそのよう。今はもう、東京もすっかり秋の気配が漂っています。涼しくなり、過ごしやすくなってくると、食欲とともに旺盛になるのが知的好奇心。この時期には、映画もアーティスティックな視点で選んでみるのはいかがでしょう。今月は、「映像のアート」をさまざまなスタイルで楽しめる作品が沢山公開されることですし。映画だって、一種の芸術である以上、他のアートファームとの繋がりは密接。小説、コミック、絵画、音楽、写真、ダンス、舞台…。あらゆるアートと関連しているのはご存知の通り。10月1日に公開になった『トゥルーへの手紙』は、写真家でもあるブルース・ウェバー監督が、犬をはじめとする大切な者たちへの愛を綴ったシネ・エッセイ。アニマル・ラバーの多いcinemacafe.netでは、到るところで紹介されているので、もうすっかりお馴染みのことと思いますが、写真の世界と映像の世界が溶け合ったような、ブルース・ウェバーならではのドキュメンタリー作品です。映画の公開より一足先に、ブルースの手がけてきたファッション写真やスタイリッシュなポートレイトを展示した写真展も東京・青山で開催。映画に関連した犬たち(トゥルーとその仲間たち)の写真も展示され、ショップも併設されています。その名も「The True Store and Gallery」。オープニング・パーティには、来日していたブルース本人も登場。犬連れOKという会場では、カフェ、ショップだけでなく、ギャラリーだって愛犬と一緒に入場可能! ドッグ・ラヴァーにはまるで夢のようなお話ですよね。映画はさすがに無理ですが、この秋は愛犬と一緒にアート鑑賞ということも可能になるという、ブルース流の粋な計らいが実現したというわけです。オープニング当日にも、芸能関係者やマスコミ関係者たちをはじめとする多くの人々が犬や猫を連れて来場していました。というわけで、私は下を見たり、しゃがんだりと忙しく、まじめにアート鑑賞というわけにはいかなかったのでありまして…。10月30日まで開催しているので、もう一度行かなくては!と思っているところです。もちろん、愛犬・桃太郎と一緒に。