提供：ショートショート実行委員会
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023」（「SSFF & ASIA 2023」）が、6月6日（火）から都内複数会場とオンライン会場で開催。
これまでアカデミー賞候補作・受賞作を多数紹介してきた「SSFF & ASIA」は今回、“「解き放て！」UNLOCK CINEMA／UNLOCK YOURSELF／UNLOCK THE WORLD”をキーワードに、アフターコロナの新時代の世界を描くプログラム「UNLOCK -飛び込め 新しい世界へ‐」や参加者がNFTで投票できる映像コンテストなど、既存概念から「UNLOCK」（解放）する映画祭体験を提供していく。世界の“いま”を映し、新たな未来を創造するヒントとなるショートフィルムの中から、編集部おすすめの注目作品をピックアップ。
特別上映のうち最注目作は映画ライター・村山章さんのコメントとあわせてご紹介！
米国俳優協会（SAG）会員でもある俳優の別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから創立。2001年に名称を「ショートショート フィルムフェスティバル（SSFF）」とし、 2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定。また同年より、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的として、現在の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」となった。
2019年の映画祭より、インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門およびノンフィクション部門の各優秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門を含めた優秀賞5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門（短編実写賞／短編ドキュメンタリー賞／短編アニメ賞）のノミネート候補とされる権利を獲得している。
※オンライン配信終了時期はプログラム、作品により異なります。
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監督：Sally Potter／イギリス・アメリカ／16:00
チャリティイベントの会場で、支配人となり損ないのドラマーが対立。自己表現と統制という2つの欲はぶつかり合いながらエスカレート、2人の公私が衝突する。『オルランド』『選ばなかったみち』のイギリス女性監督サリー・ポッターがクリス・ロックとハビエル・バルデムを主演に迎えた。
村山章（映画ライター）
一見して水と油のようなゲイカップルの痴話ゲンカから、芸術と商売、偽善と偽悪、自意識と信頼といったさまざまな衝突が浮かび上がる。ポジティブとネガティブ、どちらにも振り切れない狭間でこんがらがった関係はどこに向かうのか。ハビエル・バルデム、歌ウマなのは知ってたけどドラムも上手いな！
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監督：Alex Lawther／イギリス・アメリカ／16:05
ジェニーとポールはパブで出会ってすぐに恋に落ちる。崩壊しつつある世界とは対照的に、2人の関係性は開花。ジェニーは急進的になり、ヨーロッパはさらに右傾化が進み、戒厳令が敷かれる…。イギリスのZ世代俳優アレックス・ロウザーが初監督、主演はHBOドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のエマ・ダーシー。
村山章（映画ライター）
「このサイテーな世界の終わり」の主演俳優アレックス・ロウザーが、今度は本気で世界の終わりを見つめた監督作。この危機感を若気のいたりと笑うか、未来を担う世代からの警告と受け止めるかは観た人次第。マット・デイモンとベン・アフレックがプロデューサーとして28歳の若い才能をサポート。
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監督：Jay Choi／韓国／18:00
長年会っていなかった元恋人のジヨンから電話がかかってきたスンウ。ジヨンには幼い娘がおり、離婚しようとしていることに驚く。モーテルでロマンチックな一夜を過ごす2人だったが、翌朝、スンウは自分がただの気晴らしだったことに気づく。韓国ドラマ「私の解放日誌」などで話題を呼んだ人気俳優ソン・ソックが主演。
村山章（映画ライター）
別れた女からの突然の呼び出し。ぎこちなくて思わせぶりな会話と、感傷的で安っぽい逢瀬を描いたメロドラマ……と思いきや、冷水を浴びせるような居心地の悪い後味がいい。見たいものしか見えていない男と、望むもののために自在に顔を変える女。格が違う。こりゃ翻弄されますわ。
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6/26～
監督：道上 寿人／日本／25:00
日本に留学中のスウェーデン出身のマークは、同調性の強い日本人にネガティブなイメージを抱えていた。そんな中、赤坂の風情ある居酒屋で出会ったユウカが、「あなたにとっての幸せのイメージはなんですか？」と問いかけた一言がきっかけで、2人のある試みが始まる。NHK「大奥」にも出演する村雨辰剛の主演作が世界プレミア。
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監督：GAZEBO／日本／上映時間19:21
「最先端のテクノロジー」と「いまだに変わらないもの」が同居する、過疎化した町。3か月前に母を亡くした中学2年生のタクミは、母の記憶から作られた対話できる遺影（電子アンドロイド）を故人のように扱う大人たちに不信感を抱くが、担任のハナ先生だけは違っていた。多数の応募企画から倉田健次氏による原案『ワット・ア・ワンダフル・ワールド』が選ばれ、ショートフィルム化。
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監督：Simone Massi／イタリア／05:00
歴史は巡り、闇が我々の服を濡らすーー。イタリア・アニメーション界を代表するシモーヌ・マッシが躍動感ある線画のみで描きだす、繰り返される戦争やテロと、人々の死。映画監督ヴィム・ヴェンダースのナレーションに注目。
村山章（映画ライター）
叩きつけるような勢いと荒々しいタッチのアニメ表現で綴られる映像詩。これは太古から止まることのない暴力の連鎖への呪詛ではないか。説明はほとんど皆無だが、大写しになる「ROMA N5 7686」の文字がイタリアのモーロ大統領の死体が発見された車のナンバーであることは知っておくといいのでは。
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監督：川添太雅／日本／上映時間06:00
宇宙空間での事故で宇宙飛行士の父親を亡くした少女が、父親の見ていた景色を見るために宇宙飛行士を目指す。「デジタルフロンティア グランプリ2023」でベストアニメーション賞を受賞した川添太雅の監督作品。デジタル表現での地球の美しさにも息を飲む。
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監督：Evgenia Arbugaeva and Maxim Arbugaev／イギリス／上映時間25:00
シベリアの北極圏の人里離れた海岸、風の吹きつける小屋で、孤独な男が古くから続く集会を見届けようと待っている。しかし、海の温暖化と気温上昇は予期せぬ変化をもたらし、男は打ちのめされる。第95回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。
※オンライン配信終了時期はプログラム、作品により異なります。
ライブアクション部門の中でも、アジア地域と日本国内の作品を上映するプログラム。日本を除いたアジア諸国から集まった593作品の中から22カ国／地域発の25作品、また、日本国内243の応募作品から選ばれた25作品を上映する（特別上映を含む）。
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6/26～
監督：ふくだももこ／日本／上映時間25:00
直木賞作家・西加奈子の短編小説を『おいしい家族』のふくだももこ監督が映画化。唯一無二の親友である梨田と浜中は、神出鬼没の「炎上する男」の噂を聞きつけ、好奇心を頼りに探し回る。ドラマ「ブラッシュアップライフ」をはじめ舞台や映画でも活躍するうらじぬの、俳優としても注目されるファーストサマーウイカが共演、世の中に蔓延る性差別やセクハラなどにも斬り込む。42分の劇場版が8月4日（金）より劇場公開。
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6/26～
監督：高良 健吾／日本／上映時間24:45
メッセンジャーの丸（中島歩）は東京中を走り回る。仕事帰りにメッセンジャー仲間のヒデ（染谷将太）から東京を離れるかもと聞き、自分の未来も不安になる…。都会でしか成り立たない“自転車こぎ”のメッセンジャーの日常を描いた本作は、「アクターズ・ショート・フィルム3」の1作。俳優・高良健吾が映画監督に初挑戦し、主演の中島歩、染谷将太ほか井浦新、柄本佑、河井青葉、廣木隆一監督らが出演している。
スマートフォンで撮影されたショートフィルムの部門。世界各地から集まった363作品の中から53カ国／地域の16作品が選出。これらの作品群はスマートフォンでの映画撮影の時代の到来をさらに感じさせ、モバイルシューティングならではの映像表現が楽しめる。
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配信中
監督：Conor Bowden／ニュージーランド／13:22
オークランドにあるシェアハウスで起こる、破滅的な一夜を描いた独創的なホラー。ルームメイトの2人が共用スペースの使い方で争っている中、3人目の住人は人知れずこの家に住む幽霊と戦っていた。この2つの争いが交差するとき、物語は致命的な結末へと動き出す…。セリフが排除された本作は、臨場感ある映像と音楽、俳優の演技によるプリミティブな映画体験が堪能できる。
渋谷区がSSFF＆ASIAと協力、区基本構想の普及啓発活動の一環として、ダイバーシティとインクルージョンをイメージしたショートフィルムの中から賞を選出する。受賞作含むノミネート作品を一挙上映する。
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監督：Snigdha Kapoor／アメリカ／12:40
タラは8歳の息子を養子として迎え入れた、郊外の白人家族の元を訪れる。クィアとして疎外されながら育ってきたタラ自身のアドバイスを、息子に伝えることに躊躇する養父母。その思いをタラは払拭する。性スペクトラムや女性、子どもといったテーマを探究してきた女性監督による本作は、クィア・ウーマン・オブ・カラー映画祭、GAZE国際LGBTQ+映画祭など各地の映画祭で高い評価を得ている。
女性をテーマにエンパワーメント、多様性を受け入れる文化を促進する作品を紹介する。ジェンダー平等に取り組むフィルムメーカーたちの力作が集結し、今年は女性監督だけでなく、男性目線で描かれた作品もラインナップ。
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監督：Florence Rochat & Séréna Robin／フランス・ベルギー／上映時間18:54
チークを塗りリップグロスをつけ、ルーシーはモーターショーの接客係になるための研修に参加する。車をこよなく愛する彼女は、一流メーカー「EBBE」に採用されたかった。しかし研修の目的はただ1つ、ルーシーと15人の女の子たちを、高品質な女性に仕立て上げること。企業の顔として前面に立たされるのはいつも、“上品な笑顔をまとった、行儀良く従順な”女性たち。ルーシーの反逆に注目だ。
SSFF & ASIAは昨年より、美容室向けヘア化粧品メーカーの株式会社ミルボンとともに、上映作品の中からもっとも「美しさ」を体現するショートフィルムを表彰する「MILBON BEAUTY AWARD」を設立。
6月6日、SSFF & ASIA 2023オープニングセレモニーで第2回となる賞の発表が行われ、スウェーデンのグスタフ・エージェルストランド、オーサ・エクマン、オスカー・ヘディン・ヘッテバーグ、アンデルス・テイゲンの４名による共同制作作品『さようならまでの時間／LIVE TILL I DIE 』受賞しました。作品はMILBON BEAUTY MOVIESにて公開中。
■映画祭代表：別所哲也
■開催期間：6⽉6（⽕）〜6⽉26⽇（⽉）
オンライン会場は４⽉27⽇（⽊）〜7⽉10⽇（⽉）■上映会場：TORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT（渋⾕）、⼆⼦⽟川ライズスタジオ & ホール、ユーロライブ、表参道ヒルズスペースオー、⾚坂インターシティコンファレンス
オンライン会場にて予定
※開催期間は各会場によって異なります
■料⾦：会場上映：無料（予約開始は4⽉27⽇〜）⼀部有料イベントあり
■⼀般からのお問い合わせ先：03-5474-8844
■オフィシャルサイト：https://www.shortshorts.org/2023
■主催：ショートショート実⾏委員会/ ショートショートアジア実⾏委員会
※新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、時期または内容を変更する場合があります。
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア（略称：SSFF & ASIA 2023）」が、6月6日（火）のオープニングセレモニーに先駆け、4月27日からオンライン会場がオープン。
「ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア」（SSFF & ASIA）本年度の映画祭特設サイトがオープンし、各部門ノミネート作品および特別上映作品が発表された。
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2023」の開催が決定。
