キリッとした眼差し、凛とした佇まい──女優、瀬戸朝香の放つ魅力を一言でいうと、女性が憧れるかっこいい女性ではないだろうか。TVドラマはもちろん『DEATH NOTE』、『BLACK NIGHT』など映画でも活躍をみせた2006年。そして2007年の正月第1弾、痴漢冤罪事件をテーマに日本の裁判のあり方を描いた社会派ムービー『それでもボクはやってない』では、新人弁護士・須藤莉子を演じている。周防正行監督が『Shall We ダンス?』以来、実に11年ぶりにメガホンを取ったことで注目を集めている話題作だ。
映画、CM、舞台など幅広い活躍を見せる桃井かおり。『SAYURI』でハリウッド進出を図るなど、最近では活動の場をアメリカにも置いてそのキャリアにますます磨きをかけている。そんな桃井さん、実はこれまでも数多くの映像制作を手がけてきたという。そして今回、初めてメガホンをとった作品がこの『無花果の顔』だ。「もともとは27歳ぐらいのときに書いていたエッセイが原案。連載用に長編が書きたかったんだけど、私にはそんな構成力がなくて…。で、編集者に相談したら『とりあえずそのエッセイをつなげてみたら?』って言われたの。適当に番号つけてシャッフルしたら、『斬新な構成だ!』ってホメられたわ(笑)」
おそらく、そのニュースを聞いた瞬間、多くの日本人が疑問を抱いただろう。なぜ、韓国の青年が、命を賭けてまで日本人を助けようとしたのか、と。2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから線路に転落した男性を助けようとして、命を落とした韓国からの留学生、イ・スヒョンさん。その実話を基に、夢と恋に生きた青年の短くも美しい半生が映画化され、主人公のイ・スヒョンを演じたイ・テソンが来日した。
世界から注目を浴びるクリエイター、塚本晋也の記念すべき長編第10作目となる『悪夢探偵』。舞台は現実世界の裏側──夢の世界。「夢の中に入りそうな佇まいを持つのはこの人しかいない」とラブコールを受けたのは、本作をはじめいくつも待機作が控える絶好調の松田龍平。アンチポジティブなダークヒーローという特異なキャラクターについて、また映画の魅力について語ってもらった…。
独自の成功論を家族にまで押し付ける教師の父、バラバラの家族を必死にまとめようとする母、家族を嫌って沈黙を続ける兄、ヘロイン常用者で老人ホームから追い出された祖父、失恋が原因で自殺を図ったゲイの伯父、そしてビューティ・クイーンを夢見る少女・オリーヴ——。このちょっと変わった家族を乗せて1台のオンボロバスが走り出す。行き先は、少女たちが美を競う“リトル・ミス・サンシャイン”コンテスト。家族の絆をテーマにしたロードムービー『リトル・ミス・サンシャイン』のキュートなヒロイン、アビゲイル・ブレスリンが日本にやってきた。
あるクイズ番組の最後の質問の答えが“ドリュー・バリモア”だったという理由で、その賞金1,100ドルを元手にドキュメンタリー映画を作ってしまった男、ブライアン・ハーズリンガー。映画界において全く無名だった彼を監督へと突き動かしたのは、6歳の頃から憧れ続けるドリュー・バリモアに「会いたい!」という情熱。超有名なハリウッド・スターとのデートをするために奮闘する30日間を追った『デート・ウィズ・ドリュー』とは一体どんな映画なのか、そして無茶苦茶な企画を実行したブライアン・ハーズリンガーとはどんな男なのか!? 来日した監督に単独取材を敢行した!
「さくらんぼ」、「プラネタリウム」などで注目を浴びているシンガーソングライターの大塚愛が主演を果たした青春ガールズムービー『東京フレンズ The Movie』。玲(大塚愛)を中心とする4人のヒロインの恋、友情、夢を綴った本作はDVDドラマ(全5話)としてスタートし、2006年の夏にはドラマのその後を描いた映画版も公開された。そして、早くもその映画版がDVDで登場! 映画版では一流企業のOL生活を経て居酒屋「夢の蔵」の店長の弟・敬太郎(北村一輝)と結婚、女将に転身…という4人の中で姉御肌的存在の涼子を演じた真木よう子に「東京フレンズ」シリーズを振り返ってもらった。
心温まる動物映画が多数公開される今冬。街中で暮らしていたクマが、未体験の野生の森に放り出されたことから始まる冒険を描いた『オープン・シーズン』がいよいよ日本に上陸する。甘えん坊なペットのクマ・ブーグをはじめ、トラブルメーカーのシカ・エリオットやビーバー、ヤマアラシなど、次々と登場するユニークな動物キャラクターたちと、繊細で美しい映像が魅力の本作。公開を控え来日した2人の監督、ロジャー・アラーズとジル・カルトンに見所を語ってもらった。
全40ヶ国でベストセラーを記録しているファンタジー小説を完全映画化した『エラゴン 遺志を継ぐもの』。完成前から注目を集めてきた話題の超大作で、主人公エラゴンを演じているのがエド・スペリーアスだ。18万人の候補者から選ばれた彼は、イギリスのパブリックスクール、イーストボーン・カレッジを卒業したばかりの18歳。オーディションを受けたきっかけは「学校の演劇の先生に勧められたから」だという。
「他の映画のオーディションを受けてダメだったこともあるし、“落ちるだろうな”という感覚はよくわかるんだけど、合格する手ごたえは正直言ってよくわからなかった(笑)。でも、“もしかして合格に近づいているかも?”という感覚はあったよ。といっても、まさか本当に選ばれるとは思わなかったけれどね」
日本でも大ヒットを記録したドキュメンタリー映画『エトワール』で、パリ・オペラ座の舞台裏にカメラを向けたニルス・タヴェルニエ。そんな彼が監督を務めた新作『オーロラ』は、バレエ映画の新境地とも言える異色の作品だ。ある王国の王女オーロラを中心にしたフィクションの物語を展開させながら、華麗なダンスシーンをふんだんに盛り込む。この大胆な試みの実現に一役買ったのが、パリ・オペラ座のエトワールとして絶大な人気を集めるトップダンサー、ニコラ・ル・リッシュだ。「この映画には独特のトーンがあるんだ。夢幻的なお伽話のようでもあるし、ダンスをフィーチャーした作品でもある。しかも、それが1本の映画として成立し、ひとつの魅惑的なオブジェになっている。物語が展開していくリズムも独特で、まるでロマンティックバレエのようなんだ。そういったところが『オーロラ』の魅力だし、僕自身が惹かれたポイントでもあるね」
『暗いところで待ち合わせ』インタビュー第三弾はいよいよ主演の田中麗奈とチェン・ボーリンが登場! 2人の共演は今年夏に公開された『幻遊伝』に引き続き2回目。見事息のあった演技を見せてくれている。
人間の言葉をしゃべる犬ペスと、犬の言葉が分かるようになってしまった青年の交流を描いた『イヌゴエ』(今年2月に公開)の第2弾が早くも登場! 前作の遠藤憲一に代わってフレンチブルドッグのペスの声を演じるのは中村麻美。そして、ペスに振り回される主人公・凌に挑むのは阿部力。『ラフ』、『7月24日通りのクリスマス』など映画出演の続く阿部力に映画のみどころをインタビューした。
まもなく公開となる『暗いところで待ち合わせ』。インタビュー第二弾は天願大介監督をお届け! 天願監督といえば巨匠・今村昌平監督を父親にもつ、今後期待の監督。初めて監督・脚本を手がけた『妹と油揚』(91)でPFF審査員特別賞を受賞し、『アジアン・ビート(日本編)アイ・ラブ・ニッポン』で長篇監督デビュー。今村監督作『うなぎ』(97)、『カンゾー先生』(98)、『赤い橋の下のぬるい水』(01)の脚本にも参加。『暗いところで待ち合わせ』では、小説の映画化は初めてながら、アキヒロの設定を大胆に変更するなど、より映画的でエモーショナルなものへと昇華させている。そんな監督に本作についてたっぷりと伺った。