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映画にまつわるファッション小噺 vol.18 モードの国のクライムサスペンス
先日、コラムでも紹介した『愛されるために、ここにいる』に続いて、良質なフランス映画に出会いました。『あるいは裏切りという名の犬』。名前からしてただモノではない感じでしょう? こちらは、クライムサスペンス。リュック・ベッソンが失速した後、フランスではこのジャンルにいまひとつ勢いがなく、ハリウッド映画のまがいもののような感じの作品ばかりが目立ったけれど、これはいい! 凄くかっこいい! パリ市警を舞台に、善悪の境界線上で生きる2人の男を中心とした愛と裏切りのドラマを、フランスらしい抑えたリズムで追っていくのです。
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4代目ベンジー来日!『ラブいぬ ベンジー/はじめての冒険』ジョー・キャンプ監督来日インタビュー
愛らしい瞳で世界中を魅了するスター犬、ベンジー。大ヒットしたシリーズ第1作『ベンジー』が生まれたのは、1974年。その後、『ベンジーの愛』『名探偵ベンジー』『がんばれ!がんばれ!ベンジー』という3作の続編が制作され、長きに渡って子供はもちろん、大人たちの永遠のアイドルとして愛されている。そのベンジーが17年ぶりに戻ってきた。最新作『ラブいぬ ベンジー/はじめての冒険』を手がけるのは、もちろん全シリーズを手がけてきたベンジーの生みの親ジョー・キャンプ。その彼が主役を演じた4代目ベンジーとともに来日し、インタビューに応じてくれた。
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動物がいっぱい、アニマル系おすすめ映画 vol.2 映画スターにチュッ
ふわふわもこもこ。その姿を目にしただけで、どんなに落ち込んでいようともつい笑顔がこぼれてしまいます。その名はベンジー。れっきとした映画スターです。私がベンジーに出会ったのは、1970年代。動物が大好きな少女で、犬を飼いたいとお願いしても「きちんと面倒見られるわけがない」と親に言われ続けていた頃のこと。スクリーンで愛らしさを振りまくベンジーへ、自分の犬であるかのように強い想いを寄せたものでした。
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動物がいっぱい、アニマル系おすすめ映画 vol.1 映画館はZOO状態に!?
この秋から年末にかけて、妙に多いアニマル系映画。動物が登場する作品といえば、ファミリー映画の定番なので、夏休みや年末には多くなるものなのだけど、今年は異例なほどに動物がらみのものが多い。タイトルに動物が入るものを含めると、動物が登場し大活躍するファミリー映画に留まらず、ヒューマンドラマやミステリーなど、秋から年末にかけて映画館はZOO状態になりそうです。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.17 キャンディートーンの『マリー・アントワネット』
ずーっと観逃し続けていた『マリー・アントワネット』をやっと観てきました。いきなり、現代音楽=ロックから始まるオープニングはいかにも、ソフィア・コッポラらしい“ひねり”。歴史書にあるような憎まれ役のマリー・アントワネットではなく、彼女なりの視点を大切にした王妃像にも親しみがわきます。ソフィアらしいといえば、ファッションも。キャンディ・カラーで統一されたドレスや靴の数々は、シャネルでカール・ラガーフェルドの元で働いた経験を持ち、自らもデザイナーであり、ファッションの威力を誰よりも知るソフィアだからこその演出が続出しています。
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がんばれ、おじさん。おじさんアクション花盛り! vol.14 野獣でも、美女とお近づきになれる方法
「おじさん!」と気安く呼ぶにはあまりにも偉大すぎるおじさんルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。資料などで見る限り、偏屈そうでとっつきにくそうな顔をしています。伝記などにも、暴力的とか、激情型とか書かれていて、一説には、唾を吐き散らし、人前でもオ○ラを発するような下品な人物だったとも。いくら才能があったとしても、品がなく、繊細さのかけらもないおじさんには、近づきたくないのが女性というもの。でも、たまにいるんですね。「才能が素晴らしければ、全てに目をつぶってお慕い申し上げる」という女性が。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.16 早くも登場、クリスマス・ムービー
まだ10月ですが、映画の世界ではすでにクリスマス・ムービーが登場しています。『7月24日通りのクリスマス』は、中谷美紀主演、大沢たかお共演で贈る妄想系ラブ・コメディ。リスボン(本当は長崎)を舞台に、地味な公務員サユリと、彼女の憧れの王子様との恋を温かい視線で描いていきます。もちろん、クリスマスという思い切りロマンティックなシチュエーションの中で。中谷美紀演じるサユリの妄想っぷりも見ものですが、恋ゆえに、地味な女性が美しく変化していく様子も見もの。ぼさぼさ髪はくるんとカールし、ぼそぼそのダークカラーのニットは明るい色のジャケットへ、ペタンコ靴はハイヒールへ。女性って、「恋するだけでこんなに変わっちゃうものかしらん」と同性ながら関心しきり。その様子は、芋虫が蝶々へ変化するようでもあり、人間にも“変態”ってあるのね…と、人間の動物性をつくづく感じたりもして。
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がんばれ、おじさん。おじさんアクション花盛り! vol.3 50歳、タンゴでハッスル
経験者ならご存知でしょうが、ダンスというものは、優雅な見た目と違い、かなりハードなものです。私も元バレリーナ(信じるも信じないもご自由に…)。そのことを重々承知しております。そこで、今回の「おじさんアクション」の題目はダンス。しかも、熟年ムードたっぷり漂うタンゴでございます。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.15 『プラダを着た悪魔』にもやっぱり登場!そのファッショナブルなsweetsとは
最近は、食もすっかりファッショナブルになってきました。特に私が大好きなのは、アメリカを中心に人気を博しているカップケーキ。カップ1杯分程度の小さなケーキの表面を舞台に、デザイン性豊かでアート感覚いっぱいの世界が展開。目の前にすると、食べるのがもったいなくなるような可愛らしさに興奮しすぎて、失神寸前のような状態にすらなる私。これ、大げさではありません。
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がんばれ、おじさん。おじさんアクション花盛り! vol.2 蛇を相手に大ハッスル!
「この人って、アクション・スターだったっけ?」と勘違いするほどに近年、派手なアクションを披露することが多いサミュエル・L・ジャクソン。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』では、ダース・シディアスとの手に汗握るライトセーバー対決、そしてダース・ベイダーになる一歩手前のアナキン・スカイウォーカーにまんまと裏切られ、空高く吹き飛ばされる渾身のアクションが、今も心に残ります。
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『地下鉄(メトロ)に乗って』岡本綾インタビュー
1997年の直木賞受賞作「鉄道員」、2000年の柴田錬三郎賞受賞作「壬生義士伝」ほか、数々の小説が映像化されてきた浅田次郎の原点にして最高傑作とも呼ばれるファンタジー作品「地下鉄に乗って」がついに映画化された。監督は『月とキャベツ』『深呼吸の必要』の篠原哲雄監督。時間も空間も超えた親子の愛、男女の愛にまつわる、普遍的なドラマを映し出した。
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がんばれ、おじさん。おじさんアクション花盛り! vol.1 おじさんアクションが急増中の背景は?
最近、我が家に届く試写状のなかに、中年男性が派手なアクションを展開する(であろう)映画のものが数多く目に付きます。ハリウッド映画でも、ここ最近、『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』(キーファー・サザーランド&マイケル・ダグラスのサスペンス)、『16ブロック』(ブルース・ウィリスの刑事もの)『沈黙の傭兵』(もちろんスティーブン・セガールの沈黙シリーズ)、『世界最速のインディアン』(アンソニー・ホプキンスのバイク映画)などなど、“おじさんアクション映画”が増加中。もともと、アクション映画は多いけれど、それにしてもこの年末から来年にかけて、目白押し。特におじさんが主人公というものが。これは、映画界からのおじさん応援歌なのでしょうか。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.13 案外、かっこいい!? F1レーサー
今週の日曜日に行われるF1日本グランプリ。鈴鹿での最後のレースということで、盛り上がっているわけですが、今週の月曜日、レッドブル(「レッドブル、翼をさずける」のCMで有名なエナジードリンク)が持つチームのパーティを覗いてきました。和風庭園が外人好み(?)の八芳園に、国内外のゲスト(日本のスポーツ選手らの姿も…)が集まって、チームのドライバーや関係者たちを囲みました。