ロンドンの歴史ある演劇賞「WHATSONSTAGE AWARDS」において、舞台「千と千尋の神隠し」が“Award for BEST NEW PLAY”(最優秀新作演劇賞)を受賞した。
授賞式には翻案・演出を担当したジョン・ケアードやプロデューサーの尾木晴佳、共同プロデューサーのイアン・ギリーが出席し、トロフィーを受け取った。
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ジョン・ケアードはステージ上で「日本とイギリスのコラボレーションにより、作品を作れて嬉しいです。イーストエンド(世界の極東)から、(ロンドンの)ウェストエンドへ作品を持ってくるのは大変な苦労がありました。ただ、すべてにおける、本当のマジシャンはスタジオジブリの宮崎駿さんです。彼の素晴らしい映画は、私たち全員に多大なるインスピレーションを与えてくれました」と述べ、会場から大きな拍手が沸き起こった。
最後に、日本語で「駿さん、本当に有難うございます」と締めくくった。
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東宝演劇は、1972年にロンドンで「風と共に去りぬ」を上演して以来、オリジナル作品を世界へ届けることを目標にしてきた。昨年のロンドン・コロシアムでの公演では30万人を動員し、今回の受賞によりロンドンでの高評価が改めて証明された。舞台「千と千尋の神隠し」は今年7月と8月に中国・上海での上演が予定されている。