「東京ドラマアウォード2024」授賞式が10月28日(月)、都内にて開催され、「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」が作品賞<単発ドラマ部門>グランプリを受賞したほか、主演を担った草彅剛が主演男優賞を受賞。喜びのスピーチを行った。
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「東京ドラマアウォード」は、芸術性や良質な番組の質の高さのみならず、市場性や商業性に焦点を充てたアウォード。対象となる作品は、2023年7月から2024年6月までの1年で放送されたTVドラマで、一次審査と二次審査ののち、残った作品の中から、新聞社、TV誌、放送局、通信社などの審査員の投票により作品および個人賞が決定する。
「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」は、仕事と結婚に失敗した荒井尚人(草彅)が主人公のドラマ。耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)の彼が、手話通訳士として働き、自分が関わった過去のある事件と対峙することになる。トロフィーを手に登壇した草彅は、「テレビドラマに育てられました。人間の大事な気持ちがテレビドラマのセリフの中にたくさん散りばめられていて、テレビドラマが本当に大好きです」と笑みを浮かべながらスピーチ。
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さらに、「最近も『古畑任三郎』の再放送があって、いまだにかぶりついて見ていたりする自分がいて。やっぱり忘れられないです」と、この日司会の三谷幸喜が脚本を務め、自身も出演したドラマについても言及。続けて草彅は「人間には時間が限られていて、どこに自分のエネルギーを投資するかが僕の人生において幸福感が得られることだと思うので、これからもたくさんの皆さんといい作品の中で自分の命を燃やして生き続けられるように、努力していきたいと思います」と真摯にドラマを作り続けていくと誓った。
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「アンメット ある脳外科医の日記」の三瓶友治役の丁寧な演技により、広くお茶の間に知られるようになった若葉竜也は、助演男優賞を受賞。若葉は「このような賞をいただけると本当に作ってよかったと思っています。『アンメット』は本当に立ち上げから脚本、現場まで納得いくまで話し合って作った作品です。感謝しています」と、作品への愛情を優しい表情にも込めた。
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さらに、作品賞(連続ドラマ部門)の優秀賞を受賞した「燕は戻ってこない」の石橋静河、内田有紀が主演女優賞、助演女優賞をそろってW受賞。作品について石橋は「貧困や社会格差だったりに苦しむ女性リキを演じました。作品の中でそういうリキを、可哀想な人という小さな枠に収めない描き方をしているのが、すごく好きでした」と語った。また内田も「石橋さんはじめ、スタッフ一丸となって代理出産をテーマに作ったドラマでした。血や骨や肉のすべてを、私が演じた女性に染み込ませなければ向き合いきれなかった作品です。人として決して美化せず、そのまま感情をむき出しにしたそのものを描いてくださったリアリティのある作品でした」と反芻していた。
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そのほか、正門良規(「京都のお引越し」出演)、佐久本宝、比嘉梨乃(「阿麻和利 THE LAST HERO」出演)も出席した。
各作品賞の受賞は以下の通り。
作品賞<連続ドラマ部門>
グランプリ 「VIVANT」TBSテレビ
優 秀 賞 「舟を編む ~私、辞書つくります~」日本放送協会
優 秀 賞 「燕は戻ってこない」日本放送協会
優 秀 賞 「不適切にもほどがある!」TBSテレビ
優 秀 賞 「アンメット ある脳外科医の日記」関西テレビ放送
作品賞<単発ドラマ部門>
グランプリ 「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」日本放送協会
優 秀 賞 「未解決事件 File.10 下山事件」日本放送協会
優 秀 賞 「侵入者たちの晩餐」日本テレビ放送網
優 秀 賞 「ブラック・ジャック」テレビ朝日
優 秀 賞 「生きとし生けるもの」テレビ東京
優 秀 賞 「PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024」フジテレビジョン