世界的ヒットとなった「ムービング」、今年1月に配信開始され怒涛のストーリー展開にハマる人が続出した「殺し屋たちの店」など、話題を呼ぶ作品を次々と生み出すディズニープラスオリジナルの韓国ドラマ。
4月10日(水)からは新たに、「キングダム」「智異山」などのチュ・ジフンと「ムービング」の母親役も記憶に新しいハン・ヒョジュという人気と確かな実力を兼ね備えた2人が初共演を果たす「支配種」が配信開始となる。
元軍人が大統領テロ事件の黒幕を暴くため、世界を揺るがす遺伝子操作技術を開発する巨大組織に潜入。その緊迫の攻防を「秘密の森~深い闇の向こうに~」の脚本家が圧巻のスケールで描くノンストップ・サスペンスは、そう遠くない未来、もしかしたら本当に起こり得るのでは…? と観る者を震撼させるに違いない。
「秘密の森」「グリッド」イ・スヨン脚本家が、
いま世界に問う課題
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韓国大統領を狙ったテロで多数の死傷者が出てから数年、元海軍大尉のウ・チェウン(チュ・ジフン)は犯人を追い詰めるため独自の調査を続けていた。
そんな中、人工培養肉を世界に提供する国際的企業BF(ブラッドフリー)社がテロ以降記録的な利益を上げていること、そのCEOであるユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)がテロ事件の生存者であることを知ったチェウンは、ジャユにボディガードとして近づき、組織に潜入、秘密を暴こうとするーー。
チョ・スンウ&ペ・ドゥナ主演の「秘密の森」シリーズでは司法、チョ・スンウとイ・ドンウクが対峙する「ライフ」では医療の現場で問題提起を行い、ディズニープラスオリジナルのソ・ガンジュン主演「グリッド」でも近未来の地球環境と人間に対して鋭いメッセージを送った脚本家イ・スヨンは、今回そのテーマをさらに深化させた。演出は「グリッド」のパク・チョルファン監督との再タッグだ。
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顔を合わせれば「ごはん食べましたか?」が挨拶代わり、焼き肉を中心としたグルメが国の魅力でもある韓国から、動物を殺傷してその肉を食べるという何百万年にもわたる人間の食生活を根本から変えてしまう“人工培養肉“をめぐる物語が誕生した。
いまや、スローフードへの回帰や菜食主義・ヴィーガンなど食にも多様性が認められる一方、将来的な食糧危機への懸念、地球環境とメタンガスを含む牛のゲップの関係や、ペットボトルなどのマイクロプラスチックによる海洋生態系への影響、絶滅危惧種の食用乱獲など、人間の食と地球の未来はまさに世界的な火急の課題。
このテーマにグローバルな視聴者たちが期待する韓国ドラマで踏み込んでいくのは、かなり挑戦的といえるだろう。そのうえで韓ドラが得意とする利権を巡る陰謀や復讐劇、本格アクションやハイセンスVFXによる近未来的世界といった要素をまぶした今作は、いま“命”を支配し、その主導権を握るのは何者なのかを問おうとする。
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物語の始まりは、2025年12月24日とほんの少し未来のクリスマスイブ。遺伝子組み換えによって“培養肉“を生み出し、世界に流通させているBF社では新製品の発表会を行っていた。CEOユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)は2022年に成功させた人類史上初の培養肉に続いて、今度はマグロ、サケ、サバ、エビの培養に成功、深刻な海洋汚染に直面する水産物の遺伝子組み換え品を世に送り出すという。
それら培養水産物は寄生虫、マイクロプラスチック、水銀といった不安要素のない「デンジャーフリー」だとジャユは自信満々。人間のために地球が破壊されることのない、そんな日を「必ず現実にします」と世界に向けて意気揚々と約束していた。
そんな冒頭、衝撃的な映像とともに幕を開ける新製品発表会で、ジャユが語る食と地球環境の現実は確かに正論ではあるが、培養肉の存在は農業や畜産業などの第一次産業者にとっては大打撃。新製品発表会から一歩外に出れば、BF社やジャユを糾弾するデモと、“環境に優しい”BF社を支持する者たちのデモが世論の分断を象徴するかのように衝突している。また、ジャユは国外からも多数の殺害予告を受けていた。
さらに、ある畜産業者の転落死事故を発端に、BF研究所のコンピュータがハッキングされ、“肉の培養液は細菌まみれ”という報道まで出て社内に激震が走る。そこで「この機会に専任の警護人を雇おう」とBF研究所所長オン・サン(イ・ムセン)の提案により、元軍人のウ・チェウン(チュ・ジフン)に白羽の矢が立った。
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かつて海軍情報指令団基地にいたチェウンは前大統領イ・ムンギュ(チョン・グクファン)を狙ったテロ事件に居合わせ、多くの仲間を失っていた。いまも時折、テロの光景がフラッシュバックし、PTSDに悩まされている。テロ事件の真相を解明したいチェウンは、信頼できる専属ボディガードを探していたジャユに近づく絶好の機会を得たわけだ。
やがて、チェウンが内部スパイの存在に気づいたことで、ジャユのごく身近にいて彼女の動向をよく知る者たちが疑わしくなっていく。ジャユはBF社を守るため総理のソヌ・ジェ(イ・ヒジュン)にも協力を仰ぐのだが、代わりに政府への巨額の寄付を約束させられてしまう。
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その背後には巨大な権力による陰謀が蠢いている様子。BF社の真の目的、国家の思惑、謎のハッカー集団など、考察をめぐらせたくなるサスペンスフルな展開が期待できそうだ。
話題の韓ドラに出演する豪華俳優たちが競演
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イ・スヨン脚本家が練りあげた、こうした確固としたストーリーにいっそうのリアルをもたらし、それぞれのキャラクターに奥行を感じさせる演技を見せるのはいずれも出演作の途切れない実力派俳優ばかり。
Kゾンビ時代劇のヒット作「キングダム」シリーズや映画『神と共に』シリーズなどで高い人気を誇り、ディズニープラスで「ムービング」原作者・脚本Kang Fullによる同名ウェブ漫画「ライトショップ」(原題)の映像化も控えるチュ・ジフンが、テロ事件の黒幕を追うウ・チェウン役に。元軍人でボディガードというだけに迫力あるアクションを披露しつつ、猫のマンシクと孤独な“ふたり暮らし”という設定にも要注目。
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「ムービング」では第59回大鐘賞映画祭シリーズ部門女優賞を受賞するなど絶賛され、「ハピネス」や『毒戦BELIEVER 2』など、新境地への挑戦を続けるハン・ヒョジュは暗い過去を秘めた国際バイオテクノロジー企業CEOのユン・ジャユ役に謎めいた雰囲気をもたらす。
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さらに「殺人者のパラドックス」や映画『バッドランド・ハンターズ』など話題作に引っ張りだこ、毎回ひと筋縄ではいかない人物に説得力をもたせるイ・ヒジュンが、ジャユに揺さぶりをかける腹に一物あるソヌ・ジェ総理を怪演。
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ジャユの恋人とうわさされ、BF社創立時から彼女を支える研究所所長オン・サンを、「マエストラ」「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」「夫婦の世界」などのイ・ムセンが演じる。
また、BF研究所の培養研究者で生命工学博士キム・シングには、「キングダム」でチュ・ジフンとコンビを組み、「弁論をはじめます。」「誘拐の日」などに出演するキム・サンホ。BF研究所のIT開発者ソ・ヒ役に「ムービング」や映画『犯罪都市NO WAY OUT』などのチョン・ソクホ、BF社の顧問弁護士で企画室長チョン・へドゥン役を「秘密の森2」「ライフ」とイ・スヨン作品に出演してきたパク・ジヨンらが、裏に含みのある人物を演じる。
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命について、食について、地球について、驕り高ぶって語る人間たち。ポスタービジュアルにある「完ぺきな人生を夢見る人類」「支配するのか? 支配されるのか?」というキャッチコピーも深淵だ。今作もまた、国や言語を超えた関心と共感を得る韓国ドラマとなりそうな予感がする。
「支配種」は4月10日(水)より毎週水曜日、ディズニープラス「スター」にて2話ずつ配信開始(全10話)。
「支配種」視聴ページ
〈提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン〉