そんな時に注目しておきたいのが、ギガを節約できるオプションサービスを提供しているキャリアやMVNOだ。中でも、mineoでは昨年6月には「パケット放題 Plus」を、今年に入ってからも「夜間フリー」や「広告フリー」などをローンチして、ユーザーに支持されている。
そこで、今回はmineoを提供している株式会社オプテージに、これらのオプションサービスの魅力について話を伺った。さらに、K-POPや映画といったエンタメコンテンツのプロに、“mineoのオススメポイント”を聞くことができたので、こちらも参考になれば幸いだ。
「パケット放題 Plus」でスマホの月額料金がもっと安くなる!
株式会社オプテージ モバイル事業戦略部 モバイル事業戦略チームの天野陽介氏によると、mineoの利用者は30代から50代が中心で「スマホを安く使いたい」というより、「お金を賢く使いたい」という人が多いという。
そんなユーザーから支持を集めているのが、オプションサービスの「パケット放題 Plus」だ(※2)。これは、その名の通りに月額385円(税込/※1)で、データ通信がし放題になるというもの。利用時には公式アプリやサイトで「mineoスイッチ」を切り替えることで、通信速度が最大1.5Mbpsになる代わりに、「1GB」や「5GB」といった契約しているギガが減らなくなる。最大1.5Mbpsというと、「回線速度が遅いのでは?」と思ったのだが、スマホでサイトや動画を観る分にはほとんど不自由さは感じない。
※1:10GB以上の基本データ容量を契約している場合は、無料で利用が可能
※2:シングルタイプ(データ通信のみ)1GBの場合、「パケット放題 Plus」は利用できない
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なお、「パケット放題 Plus」では“3日間で10GB以上の通信”を行うと速度制限が行われるが、天野氏によると「スマホでYouTubeの動画を標準画質で観る分には、1日6~7時間は問題なく視聴できます」とのこと。こうしてヘビーな使い方をするユーザーとの棲み分けを行うことで、大手キャリアが月額数千円で提供している通信し放題サービスを、安価に提供しているというわけだ。
この「パケット放題 Plus」については、新規契約者の6割が加入しているというのだから、もはや「mineoを選ぶ理由の1つ」になっていると言えるかもしれない。最近では「通信し放題」をうたうMVNOも登場し始めているが、いわゆる低速モードを安価なオプションサービスとして、それも最大1.5Mbpsという速度で提供しているのは、mineoが業界で一歩先んじているところだ。
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そんな、「パケット放題 Plus」を利用していると、あまりに普通にスマホが使えてしまうので「いつスイッチを切り替えればいいのか?」と首をかしげることになる。この悩みを天野氏にぶつけてみたところ、こんな使い方を提案していただいた。
「例えば、アプリの更新やダウンロードなど、3日間での10GB制限に迫ってしまうような大きなデータをダウンロードする時に、通信制限回避のためにスイッチをOFFに切り替えていただくような使い方が良いと思います。普段は『パケット放題 Plus』をご利用いただき、趣味の高解像度な動画を観たり、仕事のデータをやり取りするなど、ここぞという時にスイッチを切り替えていただければ、ギガをもっと効率的にご活用いただけるのではないでしょうか」(天野氏)
“夜間は速度制限なしで使い放題”のオプションも
最近では独身など一人暮らしをしている人を中心に、自宅に光ファイバーなどの固定回線を引いていないケースもあるようだが、そんなユーザーに「ぜひお勧めしたい」と天野氏が話しているのが「夜間フリー」だ。
これは、月額990円(税込)で22時半から7時半の間は、データ通信が使い放題になるというもの。「パケット放題 Plus」とは違い、最大1.5Mbpsのような帯域制限がないので、4K動画のようなリッチコンテンツも、快適に視聴できる。
「マンションなどで“インターネット回線完備”をうたう物件でも、実際に入居してみると時間帯によっては通信速度が出ないこともあるので、その予備回線としてもご利用いただけると思います」(天野氏)
なお、「夜間フリー」は同社の基本料金プラン「マイピタ」と「マイそく」の利用者向けのサービスとなっており(※3)、今年の3月17日から提供を開始している。どちらかというと日中はあまりスマホを使わず、夜に家に戻った後で趣味の動画コンテンツなどを思いっきり楽しみたいという人などは、「パケット放題 Plus」よりも「夜間フリー」を利用するほうが月額料金を抑えられるかもしれない。
※3:「マイそく」のスーパーライト(最大32kbps)、ライト(最大300kbps)を利用している場合は、「夜間フリー」への申し込みはできない。なお、「夜間フリー」の申し込み時には、通信最適化への同意、および適用が必要となる
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「パケット放題 Plus」や「夜間フリー」を利用することで、「ギガを消耗している」というストレスなく好きなだけ通信できるのは、mineoを利用する上での大きなメリットと言えるだろう。何かと通信が多かった月は、月末が近づいてくると「ギガの残量が大丈夫かな?」と気になってしまうが、mineoならそんな不安をわずか数百円で解消してくれる。これって結構凄いことではないだろうか?
観たいコンテンツ以外の通信料は払わなくてOK!?
ブラウザ埋め込みの広告がGIFアニメになるなど、ここ数年で広告コンテンツがリッチ化しており、その表示に必要な通信量も増えている。自分の観たいコンテンツの通信料を請求されるのは分かるのだが、広告の表示にギガを消耗するのは、正直あまり気分がよくない。
株式会社オプテージ モバイル事業戦略部 モバイル事業戦略チームの林俊伸氏によると、スマホの使い方によっては、広告に使われる通信量が全体の約4割を占めることもあるという(同社調べ)。そこで、同社が今年3月に利用受付を開始したのが「広告フリー」だ。
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これは、基本料金プラン「マイピタ」の全ユーザーが、無料で利用できるサービスとなっている。申し込みを行うと、広告の表示にかかる通信量がカウントフリーに。要するに、ブラウザでサイトを閲覧している時に広告があっても、その表示にかかった通信量は、契約データ容量から引かれないというサービスだ。
似たようなサービスでは「広告ブロック」と呼ばれる、いわゆる広告の表示そのものを遮断するサービスやアプリも存在する。これらと「広告フリー」の違いは、広告の表示自体は通常と変わらずに行われるため、スマホの使用感が全く変わらないということ。IPアドレスを元に広告配信サーバーとの通信を識別し、その通信量をカウントしない(※4)という仕組みになっている。
※4:「広告フリー」の仕組み上、利用時には通信ごとに通信先のIPアドレス情報の確認が行われる
「ただ、『広告フリー』の仕組み上、YouTubeのようにコンテンツと広告が同一のサーバーから配信されるものについては、それが広告だと識別することができません。それでも、全体の16%程度の通信量は、広告としてカウントの対象外にできると思います。我々も社内でいろいろとサンプルを取っていますが、ブラウザで検索をしている時などに、削減率が高くなるという結果が出ていました」(林氏)
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今回紹介したように、魅力的なオプションサービスを次々に展開しているmineoだが、林氏によると“ユーザーの潜在的な不満を解消する”というのは、同社がサービスを展開する上での一つの指針となっているという。
「格安SIMは1GBいくらといった設計でサービスを提供していますが、ギガを使い切ると速度制限がかかって、イライラすると思います。ですから基本的な使い方については、通信量のストレスをなくそうという意図から提供させていただいたのが『パケット放題 Plus』になっています」(林氏)
なお、mineoでは以前から最大500kbpsで使い放題になる「パケット放題」というサービスを提供していたが、ユーザーからの希望を受けて、速度が3倍になった「パケット放題 Plus」をリリースしている。その設計にあたっても、実際にユーザーにトライアルしてもらいながら、最大速度や料金の設定を行っていったそうだ。
こうした、「利用者と一緒にサービスを作っていく」という姿勢が、ユーザー目線なオプションサービスの提供に繋がっているのかもしれない。格安SIM選びをしている時は、こういうMVNOを選べば、気持ちよくサービスを利用できそうだ。
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人気の「パケット放題 Plus」をもっと詳しく!
その道のプロに聞いた「mineo」サービスをプッシュする理由
■K-POPファンが“推し”を全力応援できるアイテム……K-POPライター・山田 有真
外出先でも、スマホで推しの動画やSNSチェックを欠かさないのがK-POPファン!通勤や通学の移動時間に、公式YouTubeでの新曲MV解禁や推しのライブ配信が重なることは日常茶飯事。すべての動画や情報をリアルタイムで閲覧して、すぐに個人SNSで発信もしたいから、パケット量を気にせず、しかも動画のクオリティもキープできる「パケット放題 Plus」は、どの場所にいても推しを全力で応援できる“必須アイテム”かも。
それに、イレギュラーなイベントや出費も多いK-POPファンは、日常に使用するお金に誰よりもシビア。「月々385円/月」という料金も、CDやグッズを購入している代金と比べたらかなり安いし、「広告フリー」が“無料”のオプションという点も嬉しいですね。夜間の通信が無制限になる「夜間フリー」は、ライブ参戦前の予習にぴったり!ライブ開催日が近づくと、公式YouTubeで各楽曲のかけ声見本動画などが配信されるのですが、本数が多すぎて一気に見られない。夜間に一気にダウンロードしておいて、日中の隙間時間に閲覧できたら、通信料金も節約もできるし、効率的に予習もできますよね。
■映画ライターは夜がゴールデンタイム!話題作視聴に嬉しい「夜間フリー」サービス……映画ライター・赤山恭子
映画ライターの業務といえば、レビューのために新作の試写を観たり、キャストのインタビュー取材に行ったり、編集さんと打ち合わせを行ったり等々、日中は思いのほか時間がバタバタとすぎていってしまいます。だからこそ、その日のToDoを終えた夜が自分的ゴールデンタイムの始まりです。
mineoの夜間フリープランを使えば、22時半からはパケット消費量を気にせず、注目していた話題の映画配信をゆっくりと観ることができます。もちろん次に取材するキャストの過去作をもう一度確認したり、タッグを組む監督の別作品を観ておくことも、大事な仕事の下準備のひとつ。
映画ファンだったら、深夜時間を有効活用できるのがうれしいポイントです。夜間フリー適用時間になったら、気になっていた話題の新作を鑑賞。1時間程度のドラマシリーズであれば0時前に見終えることができます。休日前には、ドラマシリーズを一気見というのも良いでしょう。また、寝る前に気になる映画やドラマシリーズのダウンロードボタンを押しておけば、通勤・通学の移動中や休憩時間にゆっくり視聴できます。映画好きには何ともありがたい、フリープランサービスだ。仮にダウンロード忘れたとしても、パケット放題Plusをつけていればストレスなく鑑賞できます。
■アニメ視聴の楽しみ広げる「夜間フリー」「広告フリー」……アニメメディア編集者・吉野 庫之介
アニメファンにとって、mineoの「夜間フリー」サービスは特に魅力的かもしれません。例えば、ある夜、最新のアニメエピソードがリリースされるとします。しかし、データ通信量の制限により、すぐにストリーミングすることができません。そこで、夜間フリーサービスを利用して、夜間の通信が無制限になる時間帯にエピソードをダウンロードします。翌朝、通勤中にダウンロードしたエピソードを楽しむことができ、通信料金も節約できます。
また、「広告フリー」サービスにより、広告のデータ消費を心配することなく情報サイトなども閲覧できますし、「パケット放題 Plus」サービスを利用することで、限られた通信速度でも、お気に入りのアニメを十分な画質でストレスなく視聴することができます。月々385円/月(税抜350円)という低コストでアニメ視聴の楽しみをさらに広げることができそうです。
人気の「パケット放題Plus」をもっと詳しく!