ウェス・アンダーソン監督最新作『アステロイド・シティ』より、モノクロスチールが解禁された。
この度解禁されたのは、ポスターでも話題となっていた“モノクロ”のブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディ、エドワード・ノートンの3名をとらえたスチール。
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1955年アメリカ南西部に位置する砂漠の街“アステロイド・シティ”にジュニア宇宙科学者の受賞者とその家族が集結、“アステロイド・デイ”での授賞式の最中、まさかの宇宙人が到来!
街は封鎖され、軍は宇宙人の事実を隠蔽しようとし、ジュニア宇宙科学者の子どもたちは外部に伝えようと企てる…というストーリーは、実はアメリカで上演される新作劇「アステロイド・シティ」の内容。舞台「アステロイド・シティ」の制作過程がTV番組で紹介されるという設定で、舞台のストーリーと、制作過程を同時進行で見ていくのが、本作である。
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大勢が列をなして座っているカラーのスチールは、舞台「アステロイド・シティ」のリハーサルでのワンシーンをとらえたもの。ここに映るのは、舞台「アステロイド・シティ」に出演する役者たち。主人公、オーギー・スティーンベックを演じるのは、ジョーンズ・ホールという俳優で、ミッジ・キャンベルを演じるのは、メルセデス・フォードという女優…というように、本作には「役を演じる役者」たちが登場するのだ。
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ポスターにいたモノクロの3名の正体は、舞台「アステロイド・シティ」の制作過程を取り上げるTV番組に出演する人物だ。まずは、エドワード・ノートン演じる、舞台「アステロイド・シティ」の作者で、劇作家のコンラッド・アープ。このキャラクターについて、ウェス監督は「ウィリアム・インジやアーサー・ミラーなど、この時代の何名かの脚本家たちを融合させているんだ」と語っている。
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2人目は、エイドリアン・ブロディ演じる、舞台「アステロイド・シティ」の演出家、シューベルト・グリーン。エイドリアンは、「とても楽しい役だった」「50年代は大きな転換期で、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのような役者や、エリア・カザンのような監督が出現するなど、演技や演出の手法が大きく変わった時代でもありました。そういう時代へのオマージュができたのは良かったと思う。ウェスもそういうところを大事にしているに違いない」と話す。
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そして、ブライアン・クランストン演じるTV番組の司会者。TV番組では、司会者がガイドとして制作過程について説明していく。ブライアンは、「いろいろな固有名詞が出てくるので覚えるのが大変だった」と司会者という役どころならではの苦労を吐露。
舞台「アステロイド・シティ」を取り上げるTV番組をフィーチャーするという構成については、「きっとウェスのパフォーマンス・アートへのラブレターなのだと思います。3つのメディアを使ってパフォーマンス・アートを祝福しているのではないかな」と語っている。
入れ子構造は一見難解ではあるが、SNSでは「役者にフォーカスされていて、役に重なっていくところが良い」「ちょっと複雑な劇中劇構造を、めいっぱい楽しむ作品」「ウェス節が半端ない」「ウェスの世界を堪能した至高の時間」と絶賛の声があふれている。
『アステロイド・シティ』はTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開中。