8月30日夜(現地時間)、第80回ヴェネチア国際映画祭が開幕した。
全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキを行っている影響で、当初オープニング作品に決定していたルカ・グァダニーノ監督×ゼンデイヤ主演映画『Challengers(原題)』は公開日を延期したため取り下げに。代わりにエドアルド・デ・アンジェリス監督の『Comandante(原題)』が上映された。
審査員長を務めるデイミアン・チャゼル監督は、レッドカーペットでは正装だったが、記者会見には「Writers Guild on Strike!(脚本家組合はストライキ中!)」というロゴが入ったTシャツを着用して臨み、脚本家や俳優たちを支持する姿勢を見せた。
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リリアーナ・カヴァーニに栄誉金獅子賞を授与するセレモニーも行われた。トロフィーを渡したのは、1975年のカヴァーニ作『愛の嵐』でルチアを演じたシャーロット・ランプリング。客席から盛大なスタンディングオベーションを受け、舞台の上のカヴァーニは親指を立てるサムズアップで応じた。
ストライキ中は俳優による作品のプロモーション活動が制限されているため、今年のヴェネチア国際映画祭に出席できる俳優は少ないが、主催者は『Ferrari(原題)』のアダム・ドライバー、『The Promised Land(原題)』のマッツ・ミケルセン、『Priscilla(原題)』でプリシラ&エルヴィス・プレスリーを演じているケイリー・スピーニー&ジェイコブ・エロルディらが来場すると発表。
これらの作品は、ストライキの交渉相手である全米映画テレビ制作者協会が関与していないインディ作品であることから、SAG-AFTRAより宣伝活動が許可されている。