映画『エゴイスト』で主演を務めた鈴木亮平が北米で最も由緒あるアジア系映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭にてライジングスター・アジア賞を受賞。現地時間7月15日(土)現地時間20時30分(日本時間7月16日9時30分)よりリンカーン・センターにて行われた授賞式に鈴木さんと松永大司監督が登壇した。
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7月14日から30日までニューヨーク、リンカーン・センターで開催され、各国から60以上の作品が出品されたニューヨーク・アジアン映画祭(以下、NYAFF)。本作は世界的に注目度の高いアジア映画を紹介するStandouts部門に出品された。
ライジングスター・アジア賞(Rising Star Asia Award)とは世界的に最も活躍が期待されるアジアの俳優に贈られる賞で、過去には香港、韓国、タイ、フィリピンなど各国の人気俳優が受賞、日本人俳優では池松壮亮、小松菜奈、綾野剛らが受賞している。
上映後に行われたQ&Aにも鈴木さんと松永監督が登壇、鈴木さんが本作に出演を決めた思いや、LGBTQ+を題材にする上での本作の取り組み、LGBTQ+インクルーシブ・ディレクターとインティマシー・コレオグラファーの役割についてなどが語られた。
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また、本作をきっかけにゲイであることを家族にカミングアウトした出演者に触れ、感極まる場面も。鈴木さんと松永監督はお互いが俳優・監督になる前からの知り合いで、その頃からいつか一緒に映画を作りたいという夢を語っていたことが実現したことにも触れ、満席の場内からは拍手が巻き起こった。さらに、北米での劇場公開が秋に決まったことについても改めて感謝を述べた。
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鈴木さんは、「このようなすばらしい名誉ある賞をいただき、NYAFFに感謝します。ここ(ニューヨーク)に来ることができて本当に嬉しく思います。最初に来た時にすっかりこの街が好きになって、そして今でも大好きな街です」とニューヨークへの思いへもコメント。
「映画『エゴイスト』は自分にとって、とても特別な作品です。この映画に関わってくれたすべての人に、特に松永大司監督、共演の宮沢氷魚さん、阿川佐和子さんに感謝します」と述べ、「何よりも、原作者の高山真さんに感謝したいです、彼は亡くなってしまいましたので、この作品の完成を見届けていただくことはできませんでした。でもきっと今夜もどこかから見ていてくれると思います」と原作者の高山さんに対しても感謝を語った。
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松永監督も「『エゴイスト』は僕にとってもとても大切な映画になりました。今日このニューヨークという場所で、亮平とともに映画を上映できることを喜びに感じます。これからの活躍もさらに期待しています」と、鈴木さんの受賞を称える。
さらに、共演の宮沢氷魚からも「ライジングスター・アジア賞受賞おめでとうございます。より多くの方に鈴木亮平さんの存在と映画『エゴイスト』 が認められていることを心から嬉しく思います」とお祝いコメントが到着。「亮平さんはこの先、間違いなく世界で活躍される俳優さんだと信じています。亮平さんに負けないくらい、僕も頑張りたいと思います」と、鈴木さんを称えながら自身も展望を語った。
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『エゴイスト』は全国にて公開中。
8月25日(金)よりBlu-ray&DVDにて発売。
発売元:日活株式会社 販売元:株式会社ライツキューブ