美食の国、フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の爽快な人間ドラマを描いた『デリシュ!』より、本編映像が解禁された。
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今回解禁された本編映像は、公爵に解雇され寝床に伏せっていた元宮廷料理人のマンスロン(グレゴリー・ガドゥボワ)が、旅籠を訪れた軍人たちが食事を楽しんでいる姿を目にした直後の場面。食事代金を手にした弟子のルイーズ(イザベル・カレ)は、「もうあなたに公爵(バンジャマン・ラベルネ)は必要ない。今日のようにやればいい」と、これからの雇い主は公爵ではなくひとりひとりのお客さんだと告げる。
そして息子のバンジャマン(ロレンゾ・ルフェーブル)も「そうだよ。ここを変えよう。どんな人にも開かれた場所に。僕たちならできる」と口を揃え、ルイーズも「料理をたっぷり出せばお客は幸せになるし心を込めたもてなしには金を惜しまない」「遠回りしてでも食べに来る。あなたの料理を」と太鼓判を押す。
興奮し、未来のレストランのイメージをドンドン膨らませていくルイーザとバンジャマンのふたりの矢継ぎ早の提案に対し、公爵との関係を気にするマンスロンは、やっとのことで「大テーブルは反対だ」と発言。
そんな父に時代が大きな変化を迎えていると感じている息子は、気球の描かれた紙を突きつけ「父さんが決めるんだ。自由に作れる。公爵はもう忘れてよ。あとは父さん次第だ。空も飛べる時代だ」と啖呵を切る。ふたりの言葉に、マンスロンもようやく「スペースが要るな」とつぶやき、失意の底から料理人としての誇りと情熱を取り戻していく。
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1789年、貴族と庶民が同じ場所で食事をすることが考えられなかった時代に、貴賤に関係なく誰もが気軽に食事を楽しめる世界で初めてのレストランはいかにして生まれたのか。その秘密は映画館で確かめてほしい。
『デリシュ!』は9月2日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。