『メアリと魔女の花』以来、5年ぶりとなるスタジオポノック長編最新作『屋根裏のラジャー』の公開が決定。特報映像とティザービジュアルも到着した。
愛を失った少女は、想像の少年ラジャーを生みだした。ふたりは、想像と現実の世界を駆けめぐり、かけがえのない時間を過ごす。しかしある日、ラジャーを狙う謎の男が現れ“想像”の世界が消えようとしていた――。
原作は、世界の文学賞を席巻した傑作小説、A.F.ハロルドの「The Imaginary」。イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞などにノミネートされるなど、海外の各有力メディアも絶賛した原作を基に映画化。
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本作の主人公は、誰にも見えない少年・ラジャー。彼は少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在。人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた“誰にも見えない戦い”に挑む感動ファンタジー超大作となっている。
監督は、『おもひでぽろぽろ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品で中核を担い、スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』の一篇『サムライエッグ』を手掛けた百瀬義行。「“想像の中から生まれた少年”と聞くと、一見、窮屈な印象に思われるかもしれませんが、その少年からの目線に映るのは実に広大で開放された世界です。ラジャーと≪イマジナリの町≫で暮らす仲間たちは、無邪気で純粋で刹那的な存在ですが、この“想像たち”から見た世界を、閉塞感で描くのではなく、この時代を生きる私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたいと思います」と本作についてコメントしている。
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公開決定と合わせて到着した特報映像では、ポノックの手描きアニメーションならではの繊細なタッチで、冒頭の想像への入口が描かれ、普通の少年のような“見えない”主人公の表情も印象的に写し出されている。
さらにティザーポスタービジュアルでは、幻想的な巨木に集まってくるラジャーとイマジナリの町に暮らす仲間たちの姿が描かれている。
『屋根裏のラジャー』は2022年夏、公開予定。