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派手な大作映画の公開がひしめき合う中、先週より全国順次公開となった本作。胸を締めつける物語と美しい映像で、互いを思いやり、愛し合うカップルの愛の終わりを静かに温かく描いた本作には、「切ないけど癒された」という感想がSNSに多く寄せられている。
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今回解禁となった特別映像には、メイキング映像や本編映像も含め、コリンやスタンリーが本作の魅力を明かしている。2人が演じるサムとタスカーのカップルはキャンピングカーで湖水地方を旅するが、長く連れ添った2人の間はタスカーの病が大きな影を落としている。
ロードムービーの側面を持つ物語の大部分が2人芝居であり、さらに回想シーンなどはなく現在進行形の2人の様子から、過去や絆の深さを見せなくてはならない構成から、本作では主演俳優の関係性が非常に重要となった。
マックイーン監督はキャスティングについて「長い付き合いのある俳優同士に演じてもらいたいと事前にチームで話していた。本作は親密な関係を描き出す。映画を超えた、スタンリーとコリンの友情に本作のすばらしさがある」と語り、「20年来の深い付き合いで、互いを知り尽くしている。主人公2人が醸し出す親密さと相性の良さ、それが本作の核だった。それを苦労して生み出す必要がなかったのは、大きなボーナスだった」と明かした。
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また、俳優だけでなく、監督としても活躍するスタンリーについて監督は「スタンリーの仕事ぶりには感銘を受けた。いつでも気さくに人の輪に入り、周囲を笑わせ場を和ませる。それがタスカーを演じる上で欠かせない素質だった。死を前にしても生きる楽しさを忘れない人間を、ごく自然に演じられるのがスタンリーなんだ」と述懐。
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またコリンは、「スタンリーの演じるタスカーには強い意志がある。“人生をコントロールし、自ら決断をし、現実に臨みたい”人生に絶望してもボロボロになってもいない。スタンリーにしかできない“脆さ”の演技だと思う」と相方の演技に絶賛を惜しまない。
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一方でコリンについて監督は、「コリンが演じると、どんな人物でも慈悲と共感があふれ出てくる。そしてサムはまさにそんな人だ。サムは愛する人のために大きな犠牲を強いられる。深い慈悲の心がないとできないことだ。コリンが演じる人物はどんな役でも慈悲にあふれている」と、コリンの演技がサム役に完璧にハマっていたことを語っている。
合間に挟まれる本編映像でも、些細な日常の会話のコミカルなシーンから真剣な想いを告白するシリアスなシーンまで、2人の俳優が阿吽の呼吸でセリフを交わす様子が切り取られている。コリンとスタンリーがお互いに全幅の信頼を置いて演じたカップルの姿を見届けてみて。
『スーパーノヴァ』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開中。