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『マンデラの名もなき看守』や『ペレ』などで知られるビレ・アウグスト監督による傑作デンマーク映画『サイレント・ハート』(14・未)を、同作の脚本家クリスチャン・トープが自身でアメリカ映画として脚色した本作。
製作に至った理由の詳細を聞かれたミッシェル監督は、「最初に注目したのは主人公リリーの奥深さだけど、(自らの身体が自らの意思で動かせるうちに自死を決意する)彼女をきっかけとする議論も面白いと思った。小さな家族の物語を細かく描いていくことで、大きな話を伝えることに魅力を感じた」と、人間ドラマを通して“人間の本質や複雑さ”を描きたかったことを語る。
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続いて、主人公リリーを演じたスーザンは「簡単に主人公の気持ちになれましたか?」と問われ、「いいえ!」と即答。主人公が患う病気については事前に細かい情報は得ていたというが、それでも自身にも子どもや孫がいるスーザンにとって「自分が患者ならどうするか」「私にとって子どもというのはとても大切な存在だから、子どもが苦しむようなら決心できないと思う」と明かしつつ、一方では「ALS の実情を考えると判断を下すのは難しい」と胸のうちを語る。
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続いて「人がどう生きて最期をどう迎えるかは、人それぞれに違う形があるはず」「この作品が問いかけてるのは人生の質だと思う」とスーザン。家族同士本音で話し合い、必要なメッセージを伝えるために普段から話し合っておく重要性を彼女なりの言葉で明かしている。
『ブラックバード 家族が家族であるうちに』は6月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。