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本作は、いまの世相に正面から対峙し、もがきながらも懸命に生きようとする“母の生き方”を捉えた圧倒的な愛と希望の物語。
コロナ禍での撮影となった本作。到着したメイキング写真では、キャストやスタッフが万全の体制で撮影に挑んだ様子が写し出されている。
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『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などを手掛け、今回、人間の内面に鋭く向き合った石井裕也監督は「感染リスクを下げるため、まずは現場に出入りする人間を極端に削減しようとした」と撮影をふり返り、「スタッフはもちろん少人数体制で、エキストラもここぞという場面しか呼んでいないので、ただでさえ少ないスタッフが何度も何度もエキストラ出演している。あるスタッフは多分5シーンぐらい出演している」と苦労を明かした。
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そして「日に日に感染者や亡くなられる方が増えていくのを見ていて、事務所に“新しい仕事はちょっとできないです。今やっている仕事も考えさせてください”と伝えていました」と仕事をセーブしていたと語る主演の尾野さんだが、そんなときに今回の台本を受け取ったそうで「読んでみたら、いろんなものが押し寄せてきて、これはやらないとアカンな、と。女優を休んでいる場合じゃない、やりたい!もしこの作品で何かが起こっても後悔しないんじゃないかって。死ぬ気で頑張ります、と監督にも伝えました。それは冗談でもなくて、本気の“死んでもいいから頑張ります”でした」と並ならぬ覚悟があったと話している。
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『茜色に焼かれる』は5月21日(金)より全国にて公開。