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『新聞記者』(19)では隠蔽された真実に揺れ動く官僚、『娼年』(16)では様々な女性を肉体を通じて癒やす青年など、多彩な役を演じてきた松坂さん。そんな彼が今回演じるのは、自身初となる“オタク”役。原作者である劔樹人本人を演じるということで、難しい点も多かったそう。
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とはいえ、劔さん本人が劇中でハロプロの魅力について語るシーンのトーク内容監修や、松坂さんのベース演奏指導などのために頻繁に撮影現場を訪れていたため、そんな環境が役作りをするための追い風になったという。松坂さんは劔さんの立ち姿や話し方はもちろん、「揺れながら近づいてくる(笑)」という細かい歩き方まで観察、習得し、スクリーンで表現している。
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自身の役を松坂さんが演じると情報解禁された際には、周囲から「劔さん役が松坂桃李くん!?」「どうなるの!?」という反応が多くあったと明かしている劔さん。しかし、出来上がった作品をひと足先に観た関係者からは、「松坂桃李くんが“あの頃の劔さんそのもの”だった…!」とその圧倒的な演技力に脱帽したコメントが相次いで寄せられたそう。
劔さん本人も、「松坂さんがベースを弾いているシーンで少しピントがぼやけた時に、昔の僕だ!と本当に思った瞬間がありました。こんなこと言うとみんなに怒られるんですけど(笑)。でも出来上がった作品を見ても、やっぱり僕自身と重なりました」と松坂さんの演技を絶賛。
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普段の空気を完全に捨て去り、哀愁も漂わせつつも“推し”を想い仲間たちとともに青春を謳歌した、どこかキュートさを持つ劔樹人という主人公を演じ切った松坂さん。その熱演に注目だ。
『あの頃。』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。