ニコラ・テスラは、1887年にテスラ電灯社を設立し、今日の電気の基礎となる交流電気方式をはじめ数多くの発明を成し遂げた人物。無線送電やロボットなど未来を予測した研究も発表するが資金難に苦悩し、1943年にホテルで独り生涯を終える。
交流電流によって、直流電流のエジソンとの電流戦争に勝利しながら、彼はなぜ人生に敗北したのか。本作では、人々の思考の先をゆく天才ゆえに、孤独な人生を歩み、愛だけは発明できなかった発明家・テスラの半生を描く。
本作でテスラを演じるのは、『6才のボクが、大人になるまで。』などで、アカデミー賞に4度もノミネートされているイーサン・ホーク。天才の苦悩と悲哀をクールに体現している。
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そして、テスラのライバルともいえるエジソン役を、『ブルーベルベット』や「ツイン・ピークス」シリーズなどのカイル・マクラクランが務める。
今回解禁された予告編では、電力システム、ラジオ、電気モーター、点火プラグなど数々のものを発明したテスラと、「偉大な人物」と称賛される一方で、マッドサイエンティストとも呼ばれたテスラの両面を描き、その狂気に満ちた半生を表現している。
テスラVSエジソンの戦いを、アイスクリームを顔に押し付けあうという奇抜な演出で表現したシーンも映し出され、本編で繰り広げられる2人の闘いにも期待が高まる。
予告編と同時に解禁されたポスタービジュアルには、こちらを睨み見るようなイーサン演じるテスラが真ん中に大きく配置され、その指先には稲妻が走っている。「彼がいなければ世界は100年遅れていた――。」というコピーが添えられ、世界の文明にテスラがいかに多大な影響を与えたかがうかがえる。
『テスラ エジソンが恐れた天才』は2021年3月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。