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ジャクリーン・デュランにとっては『アンナ・カレーニナ』(2013)以来2度目となったオスカーの受賞。今回、ガーウィグ監督がデュランに求めたのは「触り心地が想像できて、毎日着る洋服のような感覚で、衣装ではないもの。そういったことでモダンな感じが出して欲しい」という難しいものだったという。
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そのリクエストに応えるため彼女は、同じ生地を所々で使って姉妹の服を縫ったり、ひとつの時代で使った生地を次の時代でも使うことで“マーチ家のおさがり・節約術”を反映。姉妹のそれぞれの個性を、“ジョーは燃えるような赤、メグはロマンチックなライラックと緑のグラデーション、ベスは優しいピンク、そしてエイミーはフレッシュなトーンの水色”など、とても明確なカラーパレットで表現した。
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「ジョー(シアーシャ・ローナン)はおてんば。彼女は男の子のような自由さを求めていて、ローリー(ティモシー・シャラメ)のようになりたくて洋服を交換し合うくらい。彼女はいつも強い色を着ていて、赤ではない時は、深いインディゴブルーや何か目立つ色を着ています」とデュラン。
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「メグ(エマ・ワトソン)はロマンチックで、演劇とドレスを愛していて、中世時代のおとぎ話も好きだから、当時流行っていたゴシックのリバイバルスタイル」。
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「ベス(エリザ・スカンレン)は常に家にいて、姉妹の中で一番子供っぽい。彼女は成長するチャンスや外の世界を見るチャンスがなかったから、柔らかくて優しいピンクをずっと着ています」。
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「姉妹たちの中で、絶対的にエイミー(フローレンス・ピュー)が一番おしゃれ。そして若さと決断力が見える衣装」。
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というように、それぞれの個性と衣装の関係を明かし「それぞれのルックスが何らかの声明であることが大事だと感じました。彼女たちはそれぞれ世界の見方があって、それはみんな違うけれども平等で大事な役割を持っているのです」と、4姉妹たちがそれぞれに“自分らしくいられる”ように衣装によって個性を表現したその想いと制作の裏側を語っている。
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『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)より全国にて公開。