広瀬アリス「映画祭ですてきな1本に出会えますように」
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レッドカーペットのトップバッターを飾ったのは、フェスティバル・ミューズの広瀬アリス。ここ最近は、不安定な天候が続いただけに「晴れてよかったなと、とりあえずホッとしています」と安どの表情。「映画祭ですてきな1本に出会えますように。映画がもっと身近なものになりますようにと願っています」と映画ファンに呼びかけた。
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オープニングを飾る『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子が登場。また、来日中のオスカー女優、アリシア・ヴィキャンデル(特別招待作品『アースクエイクバード』)、同じく特別招待作品『ひとよ』から白石和彌監督、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の声優・のんらも駆けつけた。さらに、先月に俳優の窪田正孝と結婚した水川あさみ(コンペティション部門『喜劇 愛妻物語』)が結婚後、初めて公の場に登場し、多くのフラッシュを浴びていた。
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注目のコンペティション部門、日本からは2本がエントリー
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今年のコンペティション部門では、中国を代表する女優でハリウッドでの活躍もめざましいチャン・ツィイーが国際審査委員長を務めることに。加えて、ビル・ガーバー(プロデューサー)、ジュリー・ガイエ(女優/プロデューサー)、マイケル・ノアー(監督)、廣木隆一(監督)が名を連ね、最高賞にあたる東京グランプリを競う全14作品の審査にあたる。
日本映画では、稲垣吾郎主演の『ばるぼら』(手塚眞監督)、足立紳監督の『喜劇 愛妻物語』の2作品が選出されている。なお、稲垣さんは昨年も『半世界』がコンペティション部門に選出(観客賞を受賞)。同じ俳優の主演作が2年連続でエントリーするのは、13年ぶりとなる。
3つのビジョン掲げる東京国際映画祭、期間中には180本の映画を上映
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昨年に引き続き、「Expansive映画を観る喜びの共有」「Empowering映画人たちの交流の促進」「Enlightening映画の未来の開拓」という3つのビジョンを掲げた東京国際映画祭。今年は最新作27本が揃った特別招待作品部門に加えて、各賞を競う「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」、ショーケースの意味合いをもつ「Japan Now」「ワールド・フォーカス Powered by Aniplex Inc.」、クローズアップ企画「CROSSCUT ASIA #06 ファンタスティック!東南アジア」など、バラエティ豊かな10の主要部門によって構成されている。期間中にはおよそ180本もの映画が上映される予定だ。
「第32回東京国際映画祭」は10月28日(月)~11月5日(火)の期間で六本木ヒルズほかで開催。