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数々の無茶ぶりに、松岡さん&松坂さんも苦戦!?
天才ピアニストたちがコンクールを舞台に火花を散らすとあって、ピアノの練習はもちろん、高いレベルの技術が要求された。石川監督は、「(原作の)恩田先生の本、あんなに100%音楽を書ききった小説はなかなかなかったと思うので“音楽は妥協しません”から始まった。何といってもキャストの皆さんに、ものすごい無茶ぶりをいっぱいした。中でも音楽は、すごく頑張ってもらってよかった」と話し、各キャストの手元が映っている演奏シーンは吹替なしという完璧さを収めた。
過去作でバイオリン経験はあれど、ピアノは初挑戦となった松坂さん。練習を振り返り、「なかなかのハードルで。ピアノを触ったことはほぼなくて、最初の練習で先生の一言目が『松坂さん、ドはどこですか?』だった(笑)」ここかなと押したところがファだったそうで「ファ~~って(笑)」と苦難の道が見えたという。
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そんな松坂さんの練習風景をちらりと見たという松岡さんが、「バンビみたいでした。小鹿みたいな…」と手元がガクガクしていたと明かすも、撮影の段になると、「まさかの明石(役名)だ! って。あのときのバンビは何だったんだ、俳優はすごいなって思った」と絶賛すると、照れ隠しか、松坂さんは「だましだましやっております」と恐縮していた。
直木賞&本屋大賞W受賞を果たした恩田陸による同名小説を映画化した『蜜蜂と遠雷』は、『愚行録』で長編監督デビューを果たした新鋭・石川監督による最新作。芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まった復活をかける元神童・亜夜(松岡さん)や、年齢制限ギリギリの挑戦となった不屈の努力家・明石(松坂さん)らピアニストたち。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされるが、音楽の神様に愛されるのは誰なのか。
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「いま一番戦っていること、もの」個性豊かな回答に…
イベントでは、葛藤と闘いながらコンクールに挑むピアニストにかけ、「いま一番戦っていること、もの」を聞かれた登壇陣。「飛行機のアプリ」(森崎さん)、「食費」(鈴鹿さん)、「初日まで寝れない」(石川監督)と答えが揃う中、松岡さんはInstagramのフォロワー数を嘆き出す。
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「宣伝で、いま流行りのInstagramを期間限定で開設したんですけど、フォロワー数が思わしくない…。いま7万人。若手女優群雄割拠のいい時代で、ちょっと足りないかな。2桁いきたい!」と松岡さんはマスコミにもアピール。一方、松坂さんは「事務所と戦い終わりました」と気になる発言。森崎さんが「赤裸々すぎて…」と言い、松岡さんも「フォロワー数の話、ふっとんだ」と言うも「10年間アウトプットの連続だったので、インプットの時間をくださいと言った結果、お許しが出た」と見事お休みを獲得したと伝え、平和な内容に観客からも拍手が巻き起こっていた。
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『蜜蜂と遠雷』は10月4日(金)より全国にて公開。