これで、トム自ら体を張ったアクションやチーム力の向上で“シリーズ最高傑作“の名を更新し続ける『ミッション:インポッシブル』をより気軽に、しかも一気に楽しめることになった。大型連休の後、今ひとつ調子が戻らないという方も、本シリーズの痛快なアクションでスカッとすれば最高の気分転換ができそうだ。
絶体絶命のピンチを切り抜ける
イーサン・ハントのスゴさ
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“この指令は5秒後に自動的に消滅する”ーー。往年のTVドラマ「スパイ大作戦」をベースにトム・クルーズ主演&製作で映画化した『ミッション:インポッシブル』シリーズは、そんなメッセージがIMF(Impossible Mission Force)の敏腕エージェント、イーサン・ハントの元に届けられることから幕を開ける
トムがイーサン・ハントを演じて20年以上の月日がたつが、ミッションごとにスケールアップする彼のスタントは、いまやシリーズの代名詞。例えば、『ミッション:インポッシブル』では天井からワイヤーで吊り下げられたまま機密データを盗むミッションに挑み、4作目『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ではドバイの世界一高いビル“ブルジュ・ハリファ”の外壁に、最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では飛行中のヘリからぶら下がることに。実は、この“宙吊り”もシリーズの“お約束”の1つとなっている。
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また、トム演じるイーサンの人間離れしたスゴいところは、市街地を全力疾走したり、ノーヘルのバイクで激走したりしながらも常に先の一手を考えていること。圧倒的身体能力を有するイーサンの経験値から生まれた突差の判断を、ハイテク機器を駆使してサポートするチームの存在も心強い。ときには最新鋭の追跡装置を付けた敵を追って、ベンジー(サイモン・ペッグ)の指令のままにビルの屋上やオフィスの中を突っ走ることも!
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さらに、ミッションには欠かせない変装もシリーズの醍醐味だ。相手の顔をスキャンすると3Dで再現できるマスクマシンがあれば、“誰にでも”変装可能。ベリッとマスクをはぎ、その下から変装の名人・イーサンの素顔が覗くシーンは胸が躍らずにいられない。
どこから見ても面白い!巨匠が手がける『M:I』シリーズ
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1996年公開の『ミッション:インポッシブル』から、1作ごとに監督を変えてきたことで作品によって絶妙に異なる作風もシリーズの魅力だ。『アンタッチャブル』のブライアン・デ・パルマ監督が手がけた同作は、スパイ映画らしい重厚さとラストのどんでん返しが話題に。一転、香港ノワールの巨匠ジョン・ウー監督が手がけた『M:I-2』は、スローモーションを効果的に使ったド派手なアクションとイーサンのラブロマンスが両立。もちろん、同監督には欠かせないハトも飛んでいる。
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また、トムが「エイリアス」「LOST」など大ヒットドラマで当時注目されていたJ.J.エイブラムスを監督に抜擢し、よりエンタメ性を増したのが『M:i:III』。いまやヒットメイカーとなったJ.J.は映画監督デビューを飾り、以降も製作で携わることに。4作目『ゴースト・プロトコル』では、ピクサーの『Mr.インクレディブル』を成功させたブラッド・バード監督が初の実写作品に挑んだ。サイモン・ペッグ演じるベンジー、ジェレミー・レナー演じるブラントなどは人気キャラとなり、トムの監督起用やキャスティングの目利きは流石というほかない。
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そして『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、続く『フォールアウト』はクリストファー・マッカリー監督・脚本で、シリーズとしては異例の監督続投。先の読めないストーリーと規格外のアクションがさらに上書きされた。今後予定されているシリーズ7作目(2021年7月23日全米公開)と8作目(2022年8月5日全米公開)もマッカリー監督で一貫性のある世界観を作り出すことになり、それもまた期待が高まるところ。
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どの作品から観てもそれぞれに楽しめるのはもちろんのこと、イーサンら登場人物の成長やチームの変遷にも注目しながらイッキ見すれば、最新作『フォールアウト』がいっそう面白くなるはずだ。
イーサンを支えるチームと豪華な女優陣にも注目
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1作目『ミッション:インポッシブル』からずっとイーサンを支え続けているのが、頼れる天才ハッカーのルーサー(ヴィング・レイムス)。イーサンのプライベートも知り尽くし(!?)、ときにイーサンをいさめることのできる良識と包容力を持つ。『M:i:III』に初登場し、続く『ゴースト・プロトコル』では見事試験をパスして現場に出ることになったベンジーとは、最強のテックコンビだ。
そして忘れてはならないのが、イーサンを取り巻く女性たち。『M:i:III』のゼーン(マギーQ)や『ゴースト・プロトコル』のジェーン(ポーラ・パットン)は、チームの一員としてイーサンと共にミッションに挑んだIMFの優秀なエージェント。『ミッション:インポッシブル』のクレア(エマニュエル・ベアール)は上司フェルプスの妻だったが、小悪魔的な魅力でイーサンを翻弄した。
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『ローグ・ネイション』で観る者を虜にした英国諜報部MI6のイルサ(レベッカ・ファーガソン)は『フォールアウト』にも登場。たくましくタフな彼女は、ときにイーサンと闘うことも! 妖しい魅力を放つ仲介人ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)の存在も気になる。
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さらに、『M:I-2』のミステリアスな女泥棒ナイア(タンディ・ニュートン)とはイーサン初のラブシーンが。だが、イーサンに結婚を決意させた最愛の女性といえば、『M:i:III』のジュリア(ミシェル・モナハン)。この結婚で彼女の人生は激変したが、『フォールアウト』に再登場し、イーサンと劇的な再会を果たしている。
こうしてシリーズを通してみると、“伝説のスパイ”といわれたイーサン・ハントの人間味も浮き彫りになってくる。スリリングなスパイアクションのみならず、そんな点に注目してみるのも『M:I』シリーズの楽しみ方なのだ。
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シリーズ全6作品が勢揃い!
『ミッション:インポッシブル』(’96)
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東欧で展開されたIMFのミッションは情報漏れのため失敗に終わり、イーサン・ハントはリーダーのジム・フェルプス(ジョン・ヴォイド)ら仲間を失う。それはIMF内の裏切り者をあぶり出すための作戦だと知るが、疑いの目はイーサン自身に向けられていた。彼は新たに天才ハッカーのルーサーと元CIAのクリーガー(ジャン・レノ)をチームに加え、大胆にもCIA本部に潜入するーー。
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『M:I-2』(‘00)
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殺人ウィルス“キメラ”がテロ集団に盗まれ、休暇でロッククライミングを楽しむイーサン・ハントのもとに緊急指令が下る。早速編成された新チームには鍵を握る女泥棒・ナイアがいた。ミッション遂行の傍ら、2人は恋に落ちるが…。2000年No.1の大ヒットを記録。
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『M:i:III』(‘06)
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不可能なミッションを遂行してきた天才的スパイ、イーサン・ハントは結婚し、現場から身を引いていた。だが、敵の罠に落ち、かつてない衝撃的な計画に翻弄される。イーサンは成功率0%の任務を成し遂げるため、新たなチームでヨーロッパやアジアへと飛ぶが…。今は亡き名優フィリップ・シーモア・ホフマンが敵役を怪演。
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『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(‘11)
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計画も、サポートも、選択もない。ロシアのクレムリンが爆破され、イーサン・ハントらが関与したと見なされる。イーサンの過去に関わりを持つIMFの分析官ブラントと旧知のベンジーらは新チームを結成、核戦争をめぐる陰謀に挑む。レア・セドゥ演じる冷徹な暗殺者サビーヌも話題に。布袋寅泰がお馴染みのメインテーマをアレンジした。
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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(‘15)
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IMFが解体され、イーサン・ハントとベンジーらチームのメンバーはまたも孤立状態で元諜報員たちによる組織“シンジケート”と対峙することに。イーサンたちは英国人エージェント、イルサ・ファウストと手を組むが、彼女がならず者組織“シンジケート”のメンバーか否かは不明で…。日本版テーマ曲を“サムライギタリスト”MIYAVIが手がけた。
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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(’18)
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任務の最中、イーサン・ハントは仲間の命を救うことを選ぶ。その結果、盗まれたプルトニウムは敵の手に渡ってしまった。イーサンは核の脅威を食い止めるため、ウマが合わないCIAのエージェント、ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)と手を組むことに。前作の敵“シンジケート”のソロモン・レーン(ショーン・ハリス)と再び対峙する。
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※第1作~第5作まで過去5作品も配信中。
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