ストーリー
3歳のときに交通事故で両親を亡くした生田瞳子(有村架純)は、盛岡で理髪店を営む伯父に引き取られる。成長して地元のアイドルとして活躍することもあり、いつしか女優を志すようになっていた19歳の瞳子は、東京で開催されるオーディションに覚悟をもって挑もうとするが、本番前日の2011年3月11日、東日本大震災が起きる。
その年の秋、瞳子はカフェで一緒に働いている韓国人のハンとともに、気仙沼でのボランティア活動に参加。瞳子はそこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と出会う。穏やかで整然と現場を取り仕切る清隆だったが、瞳子はなぜか彼のほほえみに違和感を覚えていた。
清隆自身もまた過酷な運命を背負っていることを、瞳子は知る由もなく、気仙沼での日々をともに過ごした瞳子と清隆はいつしか互いに特別な感情を抱いていく…。
女優として活躍する知英、初めての韓国人役
日本のK-POPブームを牽引した女性アイドルグループ「KARA」のメンバーとして活躍後、現在はドラマ、映画、舞台など幅広く活動している知英さん。本作で演じるのは、有村さん演じる瞳子と同じカフェで働く韓国人のハン・ユリ。
ハンは色々な国を転々として働きながら文化を感じ、吸収していくという自由な人生を送ってきた女性。日本の盛岡を訪れたときに瞳子と出会い、しばらく暮らすことに。そこで人生で初めての地震を経験し、瞳子と共に気仙沼のボランティア活動に参加することになる、という役どころ。
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「ドラマ出演での韓国人役は今までになかったのですが今回このような素晴らしい作品に出演できることとなり、最初は私でいいのかな?と思いましたが、これはもう運命だと実感しました」と知英さん。「韓国人役として演じることに深い意味も感じていますが初めて言葉の壁を気にせずに演じられる役でもあるので思い切り役に挑んでいます」と明かす。
演じる役柄については、「自分が生きていたい女性像だと思うのでハンとして生きるのがとても楽しみ」としながら、「私自身、3.11の日に日本にいて地震を経験しました。ドラマの中でもハンがこの日を経験することになりますがその思いを投影し共有できるような感じがしています」とも語る。
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さらに、「“そして、生きる”というタイトルだけでも胸がいっぱいになります」という本作について、「このドラマはすべてのキャラクターがもがきながら葛藤し自分の生きる道を探すことが描かれているヒューマンドラマです。演じていてすごく気持ちがいいですが、この期間私はハンと一緒に生き、自分も成長していきたいです」と、真摯な思いを寄せている。
「連続ドラマW そして、生きる」は今夏、WOWOWプライムにて放送予定。