このショートムービーは、別れを迎える男女のやりとりと、その中にある「写真」にスポットを当て、「自分の人生そのものは、いつも写真とともにある」というメッセージを込めたストーリー。成田さんとヒロイン役を演じる藤野有理が醸し出す、別れを迎えた男女のリアルな空気感が見どころとなる。
また、劇中に使用されている写真は、実際に成田さん自身が「キャノン」の最新ミラーレスカメラ「EOS M100」を使用して撮影した貴重なもの。監督は、満島ひかりが出演したCharaの「Tiny Dancer」や「サカナクション」などのMVで知られ、「niko and…」10周年記念ムービー第2弾「雨、のち、秋、冬。」も手がける映像作家・山田智和が務めている。
「その頃の僕たちは、何故か会うたびにケンカになっていた」「理由は、多分僕が悪い」という成田さんが演じる男性のモノローグと物憂げな表情で始まる本映像。場面が変わって喫茶店では、「元気だった?」と尋ねる男性に、女性「うーん…普通だね。元気だった?」と返し、男性も「普通だね…」と苦笑いしながら、気まずい会話が流れていく。
そして、「僕たちは今日、お別れします」というタイトルバック。並んで歩くふたりの姿とともに「フジファブリック」による「かくれんぼ」が情緒的に流れ出し、男性は2人の幸せなころをとらえた数々の写真とともに写真を見ながら、自宅での食事や動物園のデートなど、彼女と過ごした色とりどりの日々に想いを馳せる。
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「言っちゃいけないことはたくさん言ったのに、言わなきゃいけないことは何も言えなかった」と彼。「じゃあ行くね…元気でね」別れを告げる女性に、少し悲しそうな顔をする。「本当はずっと分かっていたんだ。彼女と過ごした日々は…僕の人生そのものだってことを」。写真を見返しながら大切なことに気づいた男性が、去っていく女性に「ねぇ」と声をかけるところで、ショートムービーは幕を閉じている。
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成田さんは、“別れ”のシーンから始まる設定は「非常に難しかった」と語り、「ほとんどアドリブで進めていったのですが、冒頭の『僕は甘えていたんだと思う』というナレーションを読んで、女性に甘えるタイプの人は、待つ感じなんじゃないかと思い、撮影中も彼女役の方に、会話の切り出しも含めて預ける形で進めました」とコメント。「見ている方にとって、敵に見えるというか、こういう人いそうだなと思ってもらえるようにリアルさを求めたつもりです。このあたりは、監督と話をしながら一緒にゆっくり作っていきましたね」とふり返っている。
自身でも撮影したデートシーンについては、「普段なかなか遊園地に行ったり盆栽を見たりというようなデートはできないので、純粋にとても楽しかった」と嬉しそう。「普通、別れというとマイナスなイメージがあると思いますが、それを綺麗に映し出している動画になっていると思います」と語ってくれた。
また、儚げなメロディーが切なさをいっそう引き立てる楽曲「かくれんぼ」を提供した「「フジファブリック」は「日々の生活の中には、今まで知らなかった感情や、隠れていた気持ちがあると思います。自分自身にもそうだし、相手に対してもそう。それに気づいたとき、人はひとつ大きくなれるのでしょう。弱さを認める事は、強さであるように。『かくれんぼ』という曲によって、そんな心に光が照らされる事を、願っております」とコメントを寄せている。
キャノン「“This” is my life.」コンセプトムービー「僕たちは今日、お別れします。」はYouTubeにて公開中。