『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや、『アバター』に関わったレモン氏は、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』の両作品でアカデミー賞視覚効果賞にノミネート。『ジャングル・ブック』では、ついにアカデミー賞視覚効果賞を受賞した。まさに映像表現の限界を押しあげ続ける、VFX界のトップランナーだ。
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そんなレモン氏とこの日、対談を行ったのが『シン・ゴジラ』『進撃の巨人』の監督を務めた樋口真嗣監督、『シン・ゴジラ』でレモン氏と同じVFXスーパーバイザー及び編集を務めた佐藤敦紀氏。日米を代表する映像クリエーターの対談は白熱したのは、言うまでもなく、会場に集まったデジタル分野での活躍を志す学生たちも熱い視線を送っていた。
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特に、俳優の表情や動きをデータとして取り込み、生き生きしたCGキャラクターを生み出す「モーションキャプチャー」の話題に及ぶと、樋口監督&佐藤氏は瞳をキラキラさせて、「現場でOKの判断を出すのは誰?」「サルがかぶる毛糸の帽子は、どう表現しているのか?」「女性のサルを表現する際のこだわりは?」など、あれやこれやと質問責め。
レモン氏は、技術的な解説を交えながら、「撮影後にCGでなんでも描けると思われがちだが、モーションキャプチャーで演じる現場の人間のパフォーマンスこそが大切」だという持論を繰り返し、アピールした。
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実際、映画の公開後には、主人公のシーザーを“演じた”俳優アンディ・サーキスに対して、ファンや批評家から「アカデミー賞候補になるべき」という声が数多くあがるほど。レモン氏も「アンディはCGだろうと、そうでなくても、純粋にすばらしい俳優。演じる役柄に信ぴょう性をもたらせてくれる存在だ。彼の演技が、アカデミー賞会員に正当に評価されるべきだと思っているよ」と話していた。
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は10月13日(金)より全国にて公開。