丸の内・三菱一号館美術館にて9月24日(日)まで開催されている「レオナルド×ミケランジェロ展」の魅力をご紹介します。
ふたりの“天才”、今夏 遂に共演!
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「万能人」として画家でありながらも建築、科学、解剖学の分野で活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチ。一方、若くから圧倒的な造形技術と観察眼で頭角を表した「神のごとき」天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンス期を代表する二人の巨匠が、今夏夢の共演を果たします。
東京丸の内にある三菱一号館美術館で2017年6月17日(土)〜9月24日(日)まで開催されている「レオナルド×ミケランジェロ展」は、そんな世紀の大天才らの素描をはじめ、油彩画や彫刻、手稿、書簡などおよそ65点が会する一大特別展。最高峰の芸術作品をその目で確かめて。
すべての創作の源「素描」 それぞれの巨匠の違いとは
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「絵画や彫刻、建築といった芸術の根源には自然と素描がある」
ルネサンス期では自然に則ってデッサンをすることこそが各芸術の基礎である、と素描がとても重要視されていました。レオナルド・ダ・ヴィンチも「毎日デッサンしなさい」と弟子に言っていたのだとか。
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そんな中で描かれたレオナルドの“世界で最も美しい”と表される素描《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》と、ミケランジェロの代表的な素描作品《<レダと白鳥>の頭部のための習作》が堂々登場。この機会にじっくりと間近で観察してみてください。
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レオナルドの素描は左上から右下へと描かれた斜線が同一方向に重なり合い影を表現しているのに対して、ミケランジェロの素描では赤チョークを用いて斜線を交差させつつ同時に色の濃淡で立体感を表現しています。
描き方が素描作品全体にどのような印象をあたえているのか、そしてそれぞれの他作品との共通点は何か、想像しながら見てみれば興味深さもひとしおです。
二大巨匠を生み出したルネサンス期がここに
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14世紀から16世紀にかけてイタリア・フィレンツェを中心に起こったルネサンス。「文芸復興」とも訳されるルネサンス期では、古代の自然主義を見直すことであるがままの自然を再現しようと、芸術分野でも科学分野でも先進的な研究がなされました。そんな時代が産み落とした二人の天才がレオナルドとミケランジェロのふたりです。
本展では素描以外にも油彩画(追随者による作品)や彫刻、さらには軍事工学や自然哲学が示された手稿まで幅広く展示。二人の作品を通じて多角的な視点でルネサンス期の文化に触れることができます。一見遥か昔の異国の出来事でも、今の私たちへのつながりを感じる、素敵な時間がここにありました。
取材・文/おゝしろ実結
イベント情報
- イベント名
- レオナルド×ミケランジェロ展
- 催行期間
- 2017年06月17日 〜 2017年09月24日
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館
- 電話番号
- 03-5777-8600(ハローダイアル)