『トイ・ストーリー』シリーズや『ファインディング・ニモ』などを生み出したディズニー/ピクサーが、この夏に贈る最新作『カーズ/クロスロード』。本作で、真っ赤なスポーツカーの主人公マックィーンたちの仲間に新たに加わったのが、その黄色いボディ同様、明るい性格と熱いハートを持った女の子“クルーズ”。クルーズは“人生の岐路”(クロスロード)に立たされたマックィーンをサポートし、常にポジティブな言葉で彼を応援するキャラクター。しかし、そんな彼女は女性たちの“共感”から誕生し、知られざる秘密を抱えていたことが明らかになった。クルーズは、人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュをしてしまったマックィーンが、復帰をかけて訪れた最新鋭のトレーニング施設“ラスティーズ・レーシングセンター”の若きトレーナー。彼女は憧れのマックィーンを前にしても、臆することなくズバズバと物を言う“ポジティブさ”と、“意識の高さ”を見せている。一見すると、順風満帆な人生を送り、明るい“理想の女性”のように思えるクルーズだが、実は彼女には夢をあきらめた過去があり、“自分に自信が持てない”という悩みを持ったキャラクターだった。そして、このクルーズ誕生の裏には、ピクサーの女性社員たちが集まったあるミーティングの存在があったという。その秘話を明かしてくれたのは、本作の脚本を担った1人、キール・マーレイ。彼女は「私たちはクルーズのキャラクター作りのため、ピクサーでリーダーの立場にある女性たち全員を集めてミーティングを行いました。すると、その大多数が素晴らしい成功をおさめたポストについているにも関わらず、“自分では力不足ではないか”という疑いを持っていたのです」と明かす。世界的ヒット作を次々と生み出すピクサーの女性リーダーたちでさえ、自分に完璧な自信があるわけではなかったのだ。「そこで、私たちはクルーズのキャラクターにその発想を盛り込むことにしました」と、そんな彼女たちの悩みをクルーズに反映したことを明かしている。本作のクルーズは、幼いころからのレースファンで、彼女にとってマックィーンはヒーロー的存在。そんなマックィーンが次世代レーサー“ストーム”たちに打ち勝てるよう、彼女は新たな相棒として“モチベーション”を合言葉に彼を鼓舞し、最新テクノロジーを駆使してイチから鍛え上げていく。そして、再起をかけたマックィーンの冒険に寄り添い、挑戦を恐れない彼と行動を共にしたことによって、クルーズ自身もまた、次第に自分の殻を打ち破っていく。そんな彼女の姿には、“夢を諦めそうになっている人”“自分にうそをついて、つい頑張り過ぎてしまう人”など、多くの人の心に響き背中を押してくれるはずだ。女性たちの“共感”から誕生した親近感あふれる新キャラクター・クルーズが、人生の岐路”に立たされたマックィーンの運命にどんな影響を与えていくのか? そして彼女自身もどう変わっていくのか? その衝撃と感動のラストを、スクリーンで確かめてみてほしい。『カーズ/クロスロード』は7月15日(土)より全国にて公開。