■「自信が無い」はマイナスの呪文
―隣の芝生ではなく、自分の芝生を見ることが大切
この教訓を学ぶことができるのが、ドラマ「人は見た目が100パーセント」です。

製紙会社に勤務する真面目な理系女子研究員・城之内純(桐谷美玲)は、ある日突然、会社の統合を機にお洒落な町・丸の内で働くことになってしまいました。煌びやかな世界を目の当たりにし、自分たちは“女子モドキ”なのかもしれないと気づいたリケジョ三人衆。新しい上司から「人は見た目が100%なのだから、もう少し身なりに気を遣ってみては?」と言われ、美の特別研究を始めることにしたのですが…そう簡単に可愛くなれたら、苦労しませんよね(涙)
他部署のステキ女子たちを横目に、「あんな風に身も心も可愛く生まれたかった。私なんて…所詮…」と自信の無い発言を繰り返し、諦めモードに突入したときでした。ステキ女子たちから渾身の喝が入ります。「私たちは自信を持つために、人知れず努力を重ねているんです!」と――まさにこのシーンこそ、世の女性たちへのエールなのではないでしょうか。
見た目の冴え度に多少差があるとしても、美への努力を惜しむ理由にはなりません。自信の無さを口にすることで、自分自身に「努力しても無駄なんだから」とマイナスの暗示をかけているに過ぎないのでは? 隣の芝生が気になる気持ちはわかりますが、他人の粗を探している間に自分のが枯れてしまってはもったいない! オンリーワンの庭を好いてくれる人が必ず現れると信じて前進あるのみです。
「人は見た目が100パーセント」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送。
■恋も仕事も、両方手に入れればいい
―邪魔をしているのはあなたの“プライド”です
続いては、「恋がヘタでも生きてます」をピックアップ。(5月18日放送の第7話場面カット/写真)

大ヒット恋愛ゲームのプロデューサーとして実績を積み上げてきた主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨)は、仕事一筋バリバリのキャリアウーマン。ユーザーが求めている愛の台詞や壁ドンエピソードを考えるのは得意なのですが…プライベートではなぜか2か月以上恋人関係が続かないという“恋愛不器用”ぶりに苦戦していました。
そんな彼女の前に、雇われ社長として突如現れた雄島佳介(田中圭)――直感で生きるタイプの彼は、出会ったばかりにも関わらず「君のことをもっと知りたい」と猛烈アピール。その強引さに次第に惹かれていく美沙でしたが…何度シミュレーションをしても、最後はどうしても自分が傷つく結末を想像してしまい、彼の告白を素直に受け入れることができません。「恋愛に失敗するなんて恥ずかしいこと、絶対にしたくない」その高い“プライド”が、彼女の恋路に大きな影響を及ぼしていることがわかりますよね。
私たちはつい「仕事も恋も100点満点を取って当たり前」と考えがちですが、実際のところ、恋愛は相手があってこそ。どんなに足掻こうと、自分一人の頑張りで満点は取れないという現実を受け入れる必要があるのかもしれません。そうして肩の力を抜き、“プライド”という重たい鎧を脱ぎ捨てたとき、初めて、これまでと違う形で世界を見ることができるのではないでしょうか。
仕事はこれまで通り全力で構いません。ふと舞い込んで来た恋心には嘘をつくことなく、真っ直ぐな気持ちで向き合うことをおすすめしますよ。
「恋がヘタでも生きてます」は毎週木曜日23時59分~日本テレビにて放送。
以上、いかがでしたかでしょうか。
“恋愛不器用”で悩んでいる方は是非、彼女達のの背中を通して、失敗・成功の両例を疑似体験してみては?