クエンティン・タランティーノ監督が作り上げたキャラクターの中で自らの一番のお気に入りは『イングロリアス・バスターズ』の悪役ハンス・ランダだそうだ。2009年公開の同作でクリストフ・ワルツが演じたそのキャラクターが「言語の天才」だとして、今後もハンスを超えるキャラクターを生み出すことは出来ないだろうと語った。映画界における長年のキャリアのハイライトを「Esquire.com」に話した際、タランティーノは「ランダは僕が書いた中で最高のキャラクターだし、今後作り出す中でも最高だろうね」「(書きはじめは)彼があんなに言語の天才だと気づかなかったんだ。ナチスの歴史の中でもあんなに完璧にイディッシュ語を話す人物はそうそういないんじゃないかな」とそのキャラクターを称賛した。ランダ役を演じたクリストフはその演技によりアカデミー賞を受賞するに至ったが、その特殊な条件からキャスティングの際には苦労を強いられたようで、タランティーノは以前、「俳優たちは僕の私的表現を理解してくれなかったんだ」「だから演じることが不可能な役を書き上げてしまったのかなと本気で思ったよ」と話していた。目標であった10本の映画制作を達成したため監督業を引退すると発言しているものの、現在53歳のタランティーノが将来的には復帰する可能性もあるようで、「10本で止めるつもりだけど、75歳になってまたやろうって気になるかもしれないね」としている。(C) BANG Media International
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