デメテリオ氏が担当した「アグリーベティ」や『セックス・アンド・ザ・シティ2』ではキャラクターごとに特徴のある衣装が印象的。本作ではどのようにジュールズというキャラクターを表現したのだろうか。「本作ではNYのファション業界で働いている現実にいる現代的女性の雰囲気を出したわ。ベティが作り出した世界だったとしたら、ジュールスはより現実的な女性として描いた。『SATC』はもっと派手にスタイリングしていたし、アクセサリーも強調したファッションね」と語るも本作には、「イブ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」「エルメス(HERMES)」「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」「ヴァレンティノ(Valentino)」とハイブランドが多数登場する。その中で現代女性の“リアルクローズ”を見せる工夫として、「彼女はビジネスウーマンであり、母親でもあるので、毎日違う新品の服を着せるといかにもファッション業界で働いているようには見えてしまうと思った。だから一回使ったものを何回も使うことで、見ている人に共感してもらえるようにしたわ」「監督と(アン含む)私たちのビジョンがすごく合っていたので、こちらが指定したものを彼女は受け入れてくれて良く着こなしてくれたの」とアンとのタッグを楽しんだ様子。