「ザ・ビートルズ」以前に世界の音楽界を席巻した、4人組の若者「ザ・フォー・シーズンズ」の夢と友情、栄光と挫折を描いたクリント・イーストウッド監督最新作『ジャージー・ボーイズ』。このほど、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』と2度のアカデミー賞「監督賞」に輝くイーストウッドが、自身の監督作としては初めて、本作にカメオ出演を果たしていることが明らかになった。「ザ・フォー・シーズンズ」は、代表曲「シェリー」の大ヒットを皮切りに3曲連続で「ビルボード」1位を独占、これまでに売り上げたレコードの数は約1億7,500万枚以上、驚異的な記録を残す人気ポップグループ。ブロードウェイで人気を博し、トニー賞を4部門受賞、世界観客動員数は2,000万人を超える大ヒット・ミュージカルを基にした本作は、世界中のアーティストたちにいまなおカバーされる彼らの不朽の名曲「君の瞳に恋してる」誕生の裏に隠された、切ない感動のドラマにも迫っていく。過去、アルフレッド・ヒッチコックから、マーティン・スコセッシ、ピーター・ジャクソンにいたるまで、名だたる巨匠たちの多くは、自身の監督作に思わぬところでワンシーンだけ出演し、観客を驚かせてきた。そして今回、御年84歳になるイーストウッドも、1971年の監督デビューから43年をへて、本作で初のカメオ出演を果たし、映画ファンに嬉しいサプライズをプレゼント。登場シーンはやはりほんの一瞬だが、誰もが知るあの名作のワンシーンが、劇中の“ブラウン管テレビ”に流れることとなる。イーストウッドは、このシーンについて「“ヒッチコック的シーン”だよね(笑)」と笑顔でふり返る。「(『ザ・フォー・シーズンズ』メンバーの)ボブ・ゴーディオ役のエリック・バーゲンと話をしている中で出てきたアイデアだった。一度、そのアイデアを頭から払いのけたが、女性スタッフに先手を打たれてしまって使用したんだよ。私は『まあいい、我慢しよう』とだけ言ったよ(笑)」。そして、「あの作品は、彼らの活躍と同じ時期。私はそれまで、つまらない役を何年もやっていて、初めてのいい作品だったんだ。その作品で多くの経験を積み、様々な監督と組むチャンスをもらった」と、当時を思い出しながらコメント。「ザ・フォー・シーズンズ」が音楽業界で成功しようと奮闘していた1960年代当時、イーストウッドがエンターテイメント業界で名をあげようとしていた若者だったころといえば、その役柄は…。答えは、ぜひ劇場で確かめてみて。『ジャージー・ボーイズ』は9月27日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。
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