俳優の唐沢寿明が9月6日(土)、5年ぶりの主演作『イン・ザ・ヒーロー』の初日舞台挨拶に登壇し、「これからは、自分にとってのヒーローであるブルース・リーを目指しますよ」と宣言。本作を機に、長年内に秘め続けた“アクション熱”を再燃させていた。スーツアクターとして長年、特撮番組やショーを影で支えてきた主人公・本城渉(唐沢さん)は、長年抱き続けた「顔出しで映画出演する」という夢を実現させるため急遽、代役が必要になったハリウッド大作に出演するチャンスにかける。しかし、監督が要求するのは、命の危険も顧みない前代未聞のアクションだった――。役柄同様、10代の頃にスーツアクターとして活動した経歴を持つ唐沢さんにとって、“自伝的”な本作への思い入れは格別。すでに、唐沢さん本人が挑んだ体当たりのアクションにも話題が集まっており、「まだ、お見せしていないワザがたくさんありますから! 何だか燃えてきますね」と続編や、さらなるアクション映画への意欲をメラメラ燃やしていた。ただ、「見どころはアクションだけではない」と断言し、「やっぱり、ストーリーがよくできているから、アクションが活きるし、感動に繋がっている。特に俳優はチームワークが大切で、ひとりじゃ何もできない。そんなメッセージが、ボディブローのように効いて、ホロっとしてしまう」とドラマ性の高さをアピールしていた。東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶には唐沢さんを始め、共演する福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、日向丈、杉咲花、和久井映見、武正晴監督が勢揃い。福士さんは、若さゆえの強がりで、周囲の反発を招いてしまう若手イケメン俳優という役どころで、「こういうイヤなやつを演じる経験がなかったので、不安でもあり、みなさんの反応が楽しみです」とコメント。一方、所属事務所の先輩である唐沢さんは、「今日は薄ら笑いを浮かべていますが、この超二枚目がいま、日本を席巻していますから、よろしくお願いします」と後輩・福士さんの“売り込み”に躍起だった。『イン・ザ・ヒーロー』は全国にて公開中。