“大ベテラン”と呼ばれる脚本家陣が顔を揃えた今回の7月クール。全体を通して、完成度の高い作品が非常に多い気がしますよね。中でも今日は、放送開始前から話題沸騰! 毎週火曜日、必ずと言っていいほど視聴率記事がネットを賑わせてくれる「あの作品」についてご紹介して参りましょう。■脚本家・福田靖が描く、久利生公平の“リアルなその後”2001年、フジテレビ月9枠の連続ドラマとして平均視聴率34.3%(全話が30%超えと驚異の数字)の歴史的大ヒットを記録。2006年のスペシャル放送、2007年の劇場版を経て、およそ13年ぶりに同枠へと帰ってきた伝説のテレビドラマ「HERO」、みなさんご覧になっていますでしょうか。この作品、主演の木村拓哉さんを始め、豪華キャスト陣が再度注目を集めているのはもちろんのこと、脚本も超スペシャル! 前作同様ベテラン中のベテラン・福田靖さんが手がけられていることをご存知でしたか? 同局で言えば、「海猿」「ガリレオ」シリーズを担当されているほか、NHK大河ドラマ「龍馬伝」や映画「20世紀少年」シリーズなんかも福田さんの代表作です。そんな福田さんが今回のリターンマッチに挑戦すべく、お話された会話の中でとても印象だったのが「久利生公平を始め、城西支部のみなさんにも13年の月日が流れた」という言葉。20代の頃、ジーパンを履いて出社していた検事は歳を重ねるにつれ、いったいどう変わったのか? また、必然的に時代はスマートフォン時代。それはきっと、事件の広がりにも大きく関わってくるのではないか…など、久利生公平や城西支部の面々に流れた“時間の流れ”をいかにリアルに描き出すかどうかが、国民的人気ドラマのシリーズ第2弾として注目すべき最大のポイントなのではないでしょうか。巨匠・福田靖が細部までこだわり抜いた脚本を、台詞だけでなく、人物の動きや事件背景などにも着目して是非、ご覧になってみてくださませ。■前作からのファンには、“進化したセット”も見どころまた、ファンならではの見方として、ドラマのセットもしっかり抑えていただきたいポイントのひとつ。今回、久利生が戻って来た城西支部は、以前のセットとかなり似ているも、若干違う点が至るところに散りばめられていて、非常に面白い構造となっています。まず第一に、テレビの画角自体が地デジ化に伴い横長になったことで、そもそものセットが広くなっていることが覗えます。同時に奥行きという面でも、正名僕蔵さん演じる元警備員/現事務官の井戸さんが当時座っていた受付よりも、現警備員・小杉さん(勝也)が今いる受付の方が断然広くて、小さな部屋のようになっていることが分かりますよね。さらにはその手前に、事務官たちの第一の溜まり場、給湯室が頻繁に描かれることで、とても奥行きのあるセットを行ったり来たりする臨場感がより楽しめるドラマに仕上がっていると言えるのでは? 第二の溜まり場として、部屋の二階部分に潜む事務官のみなさんのキュキュッと狭い座り方も、個人的にとってもツボなのでチェックしてみてくださいね! 公式サイトでは、そんなドラマのセットに着目した間違え探しや360°ビューコーナーも展開されているので、合わせて楽しんでみるのがオススメです。また、もうひとつ大きく変わったセットとして、田中要次さん演じるマスターのお店「St. George's Tavern」も要チェック。こちらも全体的に広さが増しただけでなく、“13年経ったお店”という意味で、城西支部以上に細かな変化が見られそうですよ。壁に並べられたお酒の種類が豊富になったほか、タブレットが登場したり、ダーツもリニューアル!? さてお次はどんな「あるよ」が飛び出すのか…お楽しみに。■続々登場する“新旧”豪華キャスト! いったいどうなる!?そして最後がこちら! やっぱり豪華過ぎるキャスト陣にも一言触れておかなければ、今回の【ドラマニア】は終われません。新キャストとして、北川景子さん、杉本哲太さん、濱田岳さん、正名僕蔵さん、吉田羊さん、松重豊さんという個性豊かな面々が新規参入。八嶋智人さん、小日向文世さん、角野卓造さんらお馴染みのメンバーが継続キャストとして出演しております。最初はつい「こんなに顔触れが変わって大丈夫!?」と思ってしまいましたが、いざ始まってみると意外とすんなりといった印象。“時間の流れ”を視聴者の頭と心が受け入れられるよう…脚本、セット、そしてみなさんの演技にとてもこだわっている点が伝わってきたからではないでしょうか。さらには、前シリーズからのゲスト登場が所々に挟まれているのも見どころ。第1話では、勝村政信さん演じる江上検事が特捜の一員としてテレビの中のテレビに映ったり、久利生の一番の理解者だった鍋島次席役(児玉清)が写真立ての中に映り、エンドロールに名前が載るという温かな計らいが。また加えて、第4話には大塚寧々さん演じる美鈴検事が関西からやってくるということで、今後も最終回向け続々仕掛けが成されるのでは? と、ファンの期待は右肩上がりで加速しています。あくまでレギュラーではなくゲスト登場ですので、お見逃しのないように気をつけて!以上、いかがでしたでしょうか。気がつけばあっという間に8月に突入。ドラマも折り返し地点を迎えた作品がちらほらと出てきています。今からでもまだ間に合いますのでぜひ、チェックしてみてくださいね!
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