バラエティ番組でお馴染みの森三中の大島美幸がまさかのおっさん役で初の映画主演作となる『福福荘の福ちゃん』の製作が決定。このほど大島さんの初恋の人に水川あさみ、友達に荒川良々とユニークな共演者も明らかとなった。福田辰男、通称「福ちゃん」(大島さん)は、おんぼろアパート「福福荘」に住む塗装工。誰にでも分け隔てなく親切をふりまく人気者福ちゃんだが、恋愛にはオクテで、仕事仲間のシマッチ(荒川さん)がセッティングしてくれたお見合いの場も台無しにしてしまう。ある日、福福荘に約20年ぶりに会う中学時代の初恋の人・千穂(水川さん)が訪ねてくる。カメラマン修行中の千穂の撮影に巻き込まれていくうちに自分を女性トラウマに追い込んだ壮絶なイジメの犯人だった千穂への恋心を募らせていく…。監督は、『全然大丈夫』(’08)など、その独特なセンスとユニークな人物造形で日本映画ファンや海外からも注目される気鋭、藤田容介。藤田監督から本作のオファーを受けたキャスト陣からは、「普段からコントで男役をよくやっていて、坊主にしなくても男みたいだと言われるし、逆に女性役のほうが難しくて男役のほうがすんなり入ってくるので男役で良かったです」(大島さん)、「とにかく楽しみ。個性豊かな役所さんの中で自分もどういった個性でその場にいられるのかが課題かな」(水川さん)、「今回また藤田組に参加させてもらえるのは自分へのご褒美だと思っています。いまから楽しみで仕方ありません」(荒川さん)と撮影が待ち遠しい様子だ。おっさん役に大島さんを抜擢した藤田監督は「危険な賭けですが、大島美幸さんなら大丈夫です。先日、リハーサルをして確信しました。大島vs荒川のかけあい、面白くないはずないです。ほかにも、ひとクセもふたクセもある役者さんが、ごっそり出演してくれます。おかしくて哀しい人間喜劇です」と期待感あふれるコメントが寄せられた。また撮影開始に伴い、大島さんの断髪式が行われ、バリカンをいれた荒川さんは「いつも自分で(バリカンを)やってるんでまったく抵抗なく、でも、これで一緒にやれるということで、一緒にお風呂でもいきたいですね(笑)」と語り、当の大島さんは「旦那も、森三中もみんな楽しみにしてくれています。(女性初の主演男優賞)ピンポイントで狙っていきますよ!」と意気込みを語った。製作前から既にドイツ、イギリス、イタリア、台湾などで公開が決定、他国からもオファーが殺到している本作。大島さんはどのように男役に変身するのか、荒川さんとのかけあいもいまから楽しみだ。『福福荘の福ちゃん』は11月にクランクアップ、2014年全国公開予定。