『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック監督から永遠の愛とは何か…あるカップルから知る愛の物語。フランスで劇的に出会い恋に落ちる二人。アメリカ人のニール(ベン・アフレック)とフランス人で娘がいるシングルマザーのマリーナ(オルガ・キュレンコ)はアメリカに移り住む。幸せいっぱいのはずだったが、環境が変わり時間と共に心がすれ違い始め、マリーナは娘がホームシックになり一緒に一度フランスに戻る。 そのときニールはアメリカ人の元カノとまた過去の輝きを思い出すかのように過ごし始め…マリーナは彼なしでは母国にいても上手くやっていけなくなっていた。責任を感じたニールはまたマリーナと彼女の娘を呼び戻し結婚するのだが…男は流れに身を任せる。まるで時に決めてもらうかのように。女は自分の気持ちに忠実に情熱的に突き進む。そしてすれ違う…どこか温度差が出てくるこの感じがリアルな男女を物語っているよう。永遠の愛とは…夢見心地のような恋愛中は、打ち上げ花火のように一瞬ではありませんように…と願ったり。しかし永遠に咲き続ける花がないようにどんなものにも永遠というのは難しく、形は変わっていく。“永遠”を追い求めるのはやめて、“変化”を愛していくことができたら…恋愛は人生のエッセンス そのくらいの気持ちでいたら 上手く自分を大事にコントロールできるのかも。破滅的なマリーナの気持ちが切なく伝わってきて、そんなことを考えさせられました。この作品の静けさの中には、言葉を忘れるくらい 深く心に問いかけてくる何かがあります。女は男に言葉や形を求め、男は沈黙の中で感じてほしいと思う。分かり合えるようで分かり合えないのが男女なのか。言葉が欲しいと思うことは本当にあるけれど、それはひと時の安心なのかもしれない。 きっと言葉は多くなくていい。 このストーリーの解釈は人それぞれ。心のままに…そんなメッセージがありました。答えのない.....to the wonder.....射し込む光が美しくとっても繊細な映画です。