第66回カンヌ国際映画祭も2日目の5月16日(現地時間)、「ある視点」部門オープニング作品であるソフィア・コッポラ監督の最新作『THE BLING RING』(原題)が上映され、主演のエマ・ワトソンらキュートなキャストたちがカンヌのレッドカーペットに初登場、大歓声に投げキッスで応えた。映画は、パリス・ヒルトンら、ハリウッド・セレブばかりを狙った高校生窃盗団の実話を基に、セレブに取り憑かれた若者のあまりに無謀な冒険を追いかける。タイトルの『Bling Ring』とは、「ギラギラした一団」という意味。会見には、ソフィア、エマを始め、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、タイッサ・ファーミガ、イスラエル・ブルサードら窃盗団メンバーを演じた若手俳優たちが全員登壇した。コッポラ監督は「セレブに憧れるあまりに事件を起こした彼らを、これ以上有名にしてはいけないと思い、名前は全部変えたわ。メンバーには2人ほど会ったけれど、彼女たちの話は実にに面白かった。一人の子なんて、『何よりもパリスの犬が見てみたかったの!』って言うの(笑)。これはフィクションでは言えないセリフだと思う」と無邪気すぎる泥棒たちの印象を語った。メンバーの中でも特にセレブ気取りのニッキーを演じたエマは、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役を演じていたことがすごく昔のことに感じると言い、「別に『ハリー・ポッター』でのイメージを払拭いたいなんて思っていないの。ただ、この数年はいろいろ新しい経験をしたせいで、そう感じてしまう。こんなに面白い役をもらえて、すごくラッキーだと思うわ」と胸を内を明かした。また、「カンヌでは、こんなにたくさんの人が映画のことを真剣に考えている。とても素敵な体験ができているわ」と、カンヌ映画祭初体験を楽しんでいる様子だった。『THE BLING RING』は12月、渋谷シネクイントほか全国にて公開。