レオナルド・ディカプリオがチャリティのアート・オークションを開催、3,880万ドル(約40億円)という高額を集めた。13日(現地時間)、ニューヨークのオークションハウス「クリスティーズ」で行われた「11th Hour」オークションに出品されたのは覆面アーティストのバンクシーを始め、33人の芸術家によるアートワーク。そのうち13品は高値の新記録を更新した。最も高額で落札されたのはマーク・グロッチャンの無題の抽象画。ギャラリー経営のラリー・ガゴシアン氏が650万ドル(約6億6000万円)で購入した。ほかに曾梵志による虎の絵画が500万ドル(約5億800万円)、ロバート・ロンゴの作品が160万ドル(約1億6300万円)、エリザベス・ペイトンによるレオの肖像が100万ドル(約1億200万円)以上の値をつけた。レオ自身は村上隆の作品を73万5,000ドル(約7,500万円)で、レオの親友で奈良美智のファンとしても知られるアート好きのトビー・マグワイアはセルゲイ・ジェンセンの作品を26万2,000ドル(約2,700万円)で購入した。レオが環境保護をテーマに2007年に製作したドキュメンタリー映画『The 11th Hour』(原題)にちなんで題されたオークションであり、環境をテーマに制作された作品が大半を占めていた。オークション会場でレオは、現在世界に野生のトラは3,200頭しか生息していないと話し、「地球の運命はわれわれ次第なのだと思って入札してください」と参加者に訴えた。「トラの保護のために」とオークション終了後に匿名の美術コレクターから500万ドル(約5億800万円)の寄付もあり、集まった総額は3,880万ドル(約40億円)。環境保護活動に従事するレオナルド・ディカプリオ財団の活動に充てられる。(C) Getty Images